コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 *半実話* ( No.880 )
- 日時: 2011/04/27 22:11
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: ▼ 色気がほしいですね、はぃ
「軽音楽部?」
「そっ! はいろぉ〜よっ」
小学4年に進級した私。今年もなんと、絵磨と同じクラス♪望ともね〜……でも、優志とはクラスが離れてしまった。でも最近話す回数減ってきたし、別にいいやぁと思っていた。この学校は小中一貫だから、4年生から部活がはじまる。で、今日は体験入部の初日。
「でもうち楽譜読めないよ」
「大丈夫! ここに楽譜がよめなくても、楽器ができなくても、大丈夫♪この部にはいれば、きっと上達します!ってかいてあるじゃん、みてよこれ! うちもあんま楽器上手くないし」
今日、先生からもらった部活の紹介がかいてある、冊子の「軽音楽部」のところを指差して、私は得意げにいってみた。すると絵磨は、ポーカーフェイスで、なにか尋ねてきた。
「香織、軽音楽部はいって、何の楽器やるの?」
「もちろんキーボードっ、ピアノもやってるしね」
「へぇ〜……」
そう、うちは実は3年生の頃からピアノをはじめた。だから、楽譜は読めるつもりでいる。去年の文化祭の、先輩たちの演奏めっちゃかっこよかったし、テレビとかで、バンドとかみてても、めっちゃ憧れるもん! 絶対軽音楽部だよ。と、絵磨に伝えた。
「じゃ、体験入部いってみるか」
「おっしゃあーっ!!」
絵磨がそういうのを、私は待っていた! いきおいよくランドセルを背負うと、絵磨を引き連れて、そのまま音楽室へ向かった。どんな先輩がいるのかな〜♪ 優しくて面白い人だったら、いいなぁっ!
「……し、失礼しま……す」
私は、かすかな声でそういって、ドアを開けてみた。……けど、その音楽室の中の人たちは、オバケメイクをしていて、金髪や銀髪や赤や青の髪色で、ロンゲで変な衣装、私はいきおいよく、ドアを閉めた。……なにあれっ、超こわぁ〜。
「ぎゃあああああ!! 怖い! オバケみたいなのいた!」
「や、や、や、めようよ! 香織! 違うとこ見学いk……」
「軽音楽部へようこそっ!」
絵磨が震えながら発する言葉をさえぎり音楽室から先輩が顔を出した。きゃああああああ〜っ! ……ってあれ?
「ごめんごめん、驚かせようとおもって、V系ファッションしてみたんだ。全部、かつらとマスク被っただけだよ。服もまぁ、演劇部から借りてきたやつなんだ」
そういう先輩は、普通に黒髪で、普通の人間の顔で、普通に学校の制服を身に着けていた。後ろにいる人たちも、みんな普通のひとたちだ。すると、1人の女子の先輩が、呆れた顔で前にでてきた。
「もぉ〜だから、V系なんてやめようっていったじゃん! もう少しで逃げられるとこだったよ!」
「いいじゃんか〜……インパクトは大事だ」
「なにがインパクトだよっ! ごめんね〜2人共。こわかったしょ」
「い、い、い、え、だ、大丈夫です……」
私はもちろん、怖かったけど、一応そういっておいた。
「ま、演奏みていってよ」
誰かがそういったので、私達は中にはいることにした。そこには、後程、一番長くお世話になる先輩たち、桜先輩や純也先輩の姿があった。まだ小学生で、最年少だったから、端っこにいて、何も喋らず、ただ固まっているだけだった。やっぱ、上下関係きびしいのかなぁ〜……。