コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 *半実話* ( No.918 )
- 日時: 2011/05/04 22:20
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: ▼ 痩せる!!
第101話
文化祭が終わり、先輩達が引退したあとの部室は、本当に物足りなかった。
重君は、2学期が終わると一緒に転校することになったから、もう何故か部活にきていない。
なんか別れが悲しくなるとかどうのこうの……。
だから私達は、先輩と重君のための、引退パーティ的なことを前に行った。
そして、12月にはいって世間はいよいよクリスマスシーズン。
康義や辰雅とかは、今年サンタにもらうプレゼントのことで、色々話し合っていた。
「今年はクリパ……先輩たちいないね……寂しい」
「受験で忙しくなるからね〜……っていうか、今年も彼氏いないとか寂しい」
部室で、気が抜けて練習もせず、ボーッとしながら絵磨と語っていた。
あーあ、彼氏彼氏……でもまぁ、絵磨と遊ぶもんね!
「愛可と優志、絶対クリスマスデートしそう」
「するする!! あいつ、なんか部屋で1人でぶつぶつ計画練ってた」
「1人でぶつぶつとかこわ」
龍夜と孝文の会話に耳を傾ける。
その会話に、康義と辰雅が食いついた。
「なんか街いって、自分の部屋で愛可とデュフデュフオウフするとかいってたよね〜」
「そうそう!! デュフデュフオウフってなんだろなぁ〜」
「謎だな」
「う〜ん……」
辰雅、孝文、龍夜、康義が順に喋って眉間にしわを寄せた。
みんな真剣に「デュフデュフオウフ」がなんなのか、考えてる……!!
つまりわぁ〜〜……あれだよね?
中2じゃまだ早いって!!
してる人もいるけどさぁ!!
「ギャワワワワアアギャギャギャ」
「……!? なんだいきなり気持ちわりぃ」
「アガガガガガ……デュフデュフオウフって……やばい……」
「なにがやばいんだよ、姉貴」
私は宇宙人みたいな奇声を出した。
あぁああああ、恥ずかしい! 孝文の前で!!
そうおもっていると、龍夜たちがいきなり食いついてきた。
「ま、ま、まだ知らなくてOK!!」
「はぁ?」
「中学生なったらわかります!」
口からでまかせをいってみた。
で、でも、大体中学生ぐらいになったら、わかるよね?
「ふ〜ん……じゃああと4ヶ月でわかるのか?」
「え、そうなんじゃない、の? あははは」
「俺たちは3年後?」
「そ、そうだとおもうよ」
でもあんまり知ってほしくないなぁ……。
だってさ……想像してみ?
この4人が、うちのクラスのエロ男子、天見みたいになったら!!
教室でも部室でもどこでもお構いなく、放送禁止用語が飛び交う日々。
想像しただけで、ゾッとする!!
「……あ〜」
「? 香織、なんかめっちゃ顔青白くない? 大丈夫?」
「あっ、大丈——」
「七瀬香織ここにおるか!!」
——は?
私の言葉は、誰かによりさえぎられた。
私達は一斉に、声のした入り口付近をみる。
「何?」
「お前ちょっとこっちこいや」
「え?」
そういったのは、同じクラスの久保田翔だった。