コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 *半実話* ( No.969 )
- 日時: 2011/05/12 22:33
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: ▼ 学校怠すぎてハゲそう(ぇ
第111話
*健目線*
そこにたっていたのは、かつての部活仲間、新垣里子だった。
里子はいつものように着崩した制服をきていて、目つきはするどい。
俺はとたんに、目が泳いだ。
……しばらくの沈黙が続く。
「話は、全部絵磨からメールできいた」
「ふ〜ん……」
里子は自分の携帯画面を開いて、俺に見せてきた。
俺は軽く受け流す。
……っていうか、なんでこいつが今ここに?
「お前、くだらねぇことやめろや、何がしてぇんだよ」
「……うるせぇ! お前には関係ねぇだろ!」
「……無理して愛可を手に入れて、楽しいか? そんな恋愛して楽しいのかよ!」
里子は俺の胸倉をつかんできた。
女といえど、やっぱ喧嘩つよいだけあって、力がある。
「いいだろ、別に」
「みっともねぇんだよ! お前は人を脅すような奴じゃねぇだろ」
「……っ」
里子のやつめ、お前なんかになにがわかるんだよ。
なにをしっているんだよ、なにもしらねぇくせに!!
俺は、無性にイラついてきた。
「うるせぇほっとけ!!」
「ほっとけねぇからいってんだろ! その写真見せびらかしてどうすんだよ!」
「…………」
あぁ、腹立つ。里子のやつめ、邪魔で仕方ない。
「っていうか、お前なんでいるわけ? なんできた?」
「……みんなと図書館で受験勉強してて、今帰り。大声がするから、覗いてみたら……」
「……ふぅん、でもお前には関係ないから、帰れや」
「その写真をバラまかねぇこと約束したら、かえってやるよ」
里子はドヤ顔なのか、余裕の表情を見せてきた。
……究極の選択。
あぁああ!! もういい!! それならいっそ——
俺は、おもいっきり写真を破いた。
小刻みにバラバラになった写真は、無残に地面に叩きつけられる。
「これでいいだろ!」
俺はやけになってそういうと、ドアを閉めて鍵をかけた。