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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 恋時計 *半実話* ( No.975 )
- 日時: 2011/05/14 00:18
- 名前: 苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
- 参照: ▼ 学校怠すぎてハゲそう(ぇ
第113話
「遺書……って!!」
「中みてみ」
私の驚きに対し、健先輩はすごく冷静だった。
私はいわれたとおり、中身をみてみる。
——僕は、鈴野愛可さんや、元軽音楽部仲間から
ひどいいじめをうけています。
もう疲れてしまいました、さようなら——
「なんですかこれ……」
「俺を裏切った奴は、全員いじめっことして、冷ややかな目でみられればいいんだよ」
「……で、でも、愛可や先輩たちは虐めなんかしてないでしょう? 嘘なんか書いてどうするんですか」
「だから、ムカつくから、俺のささやか仕返し的な」
「…………」
私は意味がわからなかった。
愛可は、やっぱり優志のことが好きだといった。
愛可を彼女だとおもっている、健先輩にとってはショック。
でも……先輩たちは? なんで健先輩に恨みをもたれないといけないの? 疑問に思った。
「も、もし飛び降りたりしたら……私もみんなも、先輩の家族も……桜先輩たちも、悲しみますよ」
「はっ、桜たちなんか、悲しむわけないだろ、あの裏切りものめが」
「裏切り者?」
裏切り者、どういうことだろう。
桜先輩たちが、健先輩を裏切ったってことだよね……——
でも引退するとき、そのあとみんなで打ち上げしたときも、あんなに仲が良かった。
「あいつらから裏切られて、愛可も俺のものじゃなくなって、親父も俺を見放して……!!
もう、生きてても意味がないんだよ、毎日毎日、辛いことだらけ」
「……っ」
あまりに健先輩の話し方に、迫力があったから、私は息を飲んだ。
「あの、なにが……あったんですか?」
「……チッ、仕方ねぇ、じゃあ最後に全部暴露してやるよ……あったことを」
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