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Re:     恋時計 *半実話* ( No.987 )
日時: 2011/05/15 00:19
名前:  苺羅、 ◆m.d8wDkh16 (ID: xe6C3PN0)
参照:   ▼ 髪のボリュームわや〜なんか、もっさりしててきも(笑)





 第117話




 *香織目線*





 健先輩は、突然鞄を持って、ドアの所まで歩き始めた。



 「先輩、どこいくんですか?」
 「……図書館」
 「図書館?」
 「……ついてきたかったら、こいよ」




 健先輩はそういって、ドアノブを握った。
 ……まぁ、ついていってみようかな。
 私も鞄を持って、屋上をあとにした。






 先輩と私は、最初数mも幅があったけど、次第に並んで歩いていた。
 周りからは奇妙な組み合わせだと思われたのか、ジロジロ見られたけど、並んで歩いた。
 そして何分かして、図書館についた。






 「何故、図書館なんですか?」
 「多分あいつらが、ここで勉強してると思う」




 健先輩は、そういいながら歩いた。だけど、ぴたりとその足はとまった。
 そして、物陰にサッと身を隠した。




 「……どうしたんですか」
 「あれあれ」




 健先輩が指差す方向には、桜先輩たちが机に勉強道具を広げて、勉強している姿があった。
 それを、健先輩は決まり悪そうにみている。




 「なんかこう、いざとなると……気まずいな」
 「なにいってるんですか、会うためにきたんでしょう?」
 「そうだけど……」
 「じゃあ……私、いってきていいですか?」
 「お、おう、頼む……」




 私は仕方なく、先輩達の所へいってみた。
 すると桜先輩が、真っ先に気付いて、席を立った。




 「あっれ、香織ちゃん……どうしたの?」
 「あ、あの……」



 私は、健先輩のほうに視線を向けた。すると、他の先輩たちも近寄ってきた。
 ……健先輩が、慌てて覗かせていた顔を、隠した。






 「はは〜ん……健の奴」






 里子先輩が、つかつか足音を立てて、近寄った。
 そして、勉強道具をほったらかして図書館の外に出た。