コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: “飛野坂 湊のクラス事情”オリキャラ募集中。 ( No.21 )
- 日時: 2010/12/18 19:37
- 名前: 月芽麻 (ID: 7YMMeDcM)
第七話【不思議な子の回りには可愛い子が集まる】
ついさっき、テスト返しが終わったわがクラス——1−F。
そして、二度目の休み時間…僕は少し疑いたくなる光景を目にしてしまった。
それは——。
「湊君。ちょっと来て」
テストの結果が良かった麻倉さんは軽快な声で僕の名前を呼ぶ。
僕は、秀君と麻倉さんの元へ歩いて行った。
「如何したの?麻倉さ…」
僕は驚愕した。
「こちら、私の姐御的存在の彩佳ちゃんだよ」
「えっと、どうも。飛野坂くんだよね」
麻倉さんの隣にいたのは、一生に一度会えるかわからない程の美人さんであった。
「え、あぁ。初めまして」
「えっと、彩佳ちゃんね今回のテスト湊君とほぼ変わらないんだよ」
「まぁ、どちらかと言うとこのクラスではマトモ…もとい良い人だね」
そう言って、僕の隣の秀君は笑う。
「むぅ、フカヒレ君。其れってまるで私が良い人じゃないみたいじゃんかぁ」
頬を膨らませ麻倉さんは怒る。
「いや、人の事をそう呼んでる時点で良い人なの!?」
「良い人なの!!そうだよね?彩佳ちゃん」
「えっ…」
あ、彩佳さんも若干つまったよ。てか、麻倉さん彩佳さんにもなんかしたのか!?
「た、多分良い子だと思うよ?」
目そらしながら言ったァァ!!自信ないんだよっ、絶対そうだ。
「ほら、私は良い子なんだよ」
胸を張って、麻倉さんは言う。
…如何してだろう、僕はこの場の空気が手に取るように分かっちゃうんだけど…。
そう言って、僕は両サイドに…彩佳さんと秀君に目をやる。
「えっ」
彩佳さん、普通の本読んでる!?てか、秀君時間気にしてるしっ!?何?まさか麻倉さんの話まともに聞いてたのって僕だけ!?
「That's right.」
「うわっ、森谷さん!?急に出てくんのやめませんか!?」
突然湧き出た、森谷さんに驚く湊。
が、これが普通と言わんばかりに他の三人は個々の事をやっている。
「…」
「…アンタ。もうそろそろこの空気に慣れな。此処で立ち止まったって後あと苦労するよ」
森谷さんはそう言うと、自分の席に着席すると英和辞典を開き読み始めた。
「何か、突っ込むのも疲れてきた」
湊は、いまだ胸を張ってる麻倉さん、本を読む彩佳さん、若干寝てる!?秀君を見心に思った。
——このクラス、突っ込み居なかったらどれだけ暴走すんだろ。
母さん、このクラスは突っ込みが必要不可欠みたいです。
「…そうでもないぞ。脳内突っ込み」