コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: “飛野坂 湊のクラス事情”オリキャラ募集中。 ( No.28 )
- 日時: 2010/12/26 11:31
- 名前: 月芽麻 (ID: 7YMMeDcM)
第九話【主任の先生には笑顔を振りまくべし】
何やかんやで、やっと皆が起きたのは三時間目のチャイムが鳴り響いた時だった。
「…?森谷さんどうしたの?さっきまで本気で寝てたのに」
僕は、二時間目の授業——理科の時、ガチ寝していたお隣の森谷さんに聞く。
「失敬な。あれは、寝ながら授業を聞いていたんだ。私が授業中に寝るわけがないだろう?」
自慢げに胸を張るが、森谷さん…普通に欠伸してるからね?
「まぁ、そんな事は良いとして…如何して急にやる気に?」
「私は、何時もやる気全開だ」
嘘つけ。と、内心僕は思ったがあえて突っ込まないでおこう。いや、決してメンドクサイと言う訳ではない。
「…まぁ、しいていえば数学の担当が学年主任だから」
「愛想を振りまくってこんたんかっ!?」
何故だ、今日半日で森谷さんの考えが分かってしまっている…。
「それ以外に何がある?もう少し頭を使え脳内突っ込み」
「あーはいはい」
あえて、僕はその言葉をスルーした。
「ほいじゃぁ、授業始めるでぇ」
関西弁!?数学教師が関西弁!?嘘だろ…ただでさえ数学はややこしい式が多いって言うのに其れを関西弁って…。てか、この人見た目社会の先生じゃないか!?
「おぉ、昨日の電話はすまんかったな、飛野坂」
「へ?…あぁ、はい。こうして無事に教室付けたから良いですよ」
因みに、この学年主任が謝っているのは第一話参照です。
「そうか、じゃぁ。授業始めて行くけど、この前の宿題やってきたか?お前らの事やから忘れとったんちゃうか?」
宿題なんてあったんだ…って、アレ?皆下向きだしたァァ!?
「…何や、お前ら全滅かいな…。おっ、鈴木やっとるやないか」
鈴木?一般的な名字の人だなぁ…。
「…いや、遣ってませんよ。多分…」
「いやいや、普通にやって…」
?。先生の声がやんだ…如何したんだろ?
「はい、他!!わ、分かる奴はいるか?」
何があったんだ!?先生汗が尋常じゃないほど出てるけど…何があったんだ!?
「…脳内突っ込み、其れを聞いたらお前の半生終わるぞ?」
黒い笑みを浮かべている森谷さん。
「…まさか、鈴木君って。森谷さんと同る——」
「うんじゃぁ、朝比奈。お前やったらわかるやろ?」
先生の言葉に遮られ次に呼ばれたのは、珍しい名字の女の子だった。
「えっと、−7ですよね?…あってますよね!?」
「あぁ、正解やで。そんな念を押さんでもええやん」
苦笑しながら、教師は言う。
「いえ、別に…もしも間違った時に皆に笑われたら…ね?先生が責任とってくれるのかなぁって?」
わぉ、あの子笑顔で言ってるけど目が笑って無いよ!?黒い獲物を捕える目だよ!?
母さん、人は見かけで判断するのはやはりいけない事みたいです。
「じゃぁ、私はとても優しい人ってこ——」
「いや、其れは全力で拒否させてもらいます」
「…さて、呪いの準備でも…」
「止めろぉぉぉ!!」