コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: “飛野坂 湊のクラス事情”オリキャラ募集中。 ( No.32 )
- 日時: 2011/01/05 20:07
- 名前: 月芽麻 (ID: DSoXLpvQ)
第十一話【ドッチボールって顔面セーフだけど精神的にはアウトだよね】
「ところで、秀君。次体育館らしいけど…何処?」
四時間目は体育の為体操服に着替えた主人公’s。
「え?あぁ、湊君は体育館の場所知らなかったっけ」
「うん…てか、場所教えてくれなかったんだけど…皆」
湊は、着替え終わった男子更衣室を見渡し呟く。
「それは、災難…だから僕に聞いたんだね」
「まぁ、総合的に言ったらそうかな?」
「いいよっ、良し着替え完了!!じゃぁ、行こっか」
桜ケ丘中学指定のジャージに身を包み深野芽は湊の手を引き走り出す。
「ちょっ、秀君!?廊下は走っちゃっていい物なの!?」
「そんな事言ってたら、面白いもの見逃しちゃうよっ」
「はい?」
面白いもの…?如何してだろう、いやな予感しかしないのは僕だけでしょうか?
「深野芽、三十秒遅刻。もう試合は始まってるわよ?」
体育館についた瞬間、深野芽に凛とした声がかかった。
「えっ、もう始ったの?委員長」
「委員長?」
「ん?あぁ、転入生の…飛野坂か?…私は、1−Fのクラス委員長を務めさせてもらっている、天草雪女だ。以後よろしく頼む」
あっ、この人のかもし出すオーラは絶対良い人オーラだ。
「はい、よろしくお願いします。えっと…で、何の試合が始まったんですか?」
僕は、体育館の中を飛び交うボールを目で追いながら雪女さんに聞く。
「みて分からぬか?ドッチボールの…はずだ」
「はずっ!?いや、ちょっと待ってください。はずって何ですか?」
「ドッチボールなのに、ドッチボールに見えないんだ」
雪女さんの隣から口をはさむ、秀君。
「ドッチボールに見えない?其れは何を根拠に——」
「あっ、フカヒレっ!?」
突如、秀君に対して叫び声が上がる。
そして、その瞬間時速何キロでやってんだ!?と、思いたくなるようなボールが隣の秀君の顔にめり込む。
「っ!?しゅ、秀君!?だ、だだ大丈夫!?」
流石に、今さっきまで隣で解説してくれた人が倒れると心配以外の言葉は無い。
「桜井!!深野芽は、顔面に当たった。だから、アウトではない」
「くそっ、フカヒレ当てたと思ったんだけどな…」
「いや、ちょっと待ってよ雪女さん!?秀君どうするの!?気絶してるんだけどっ!?」
「だから、言っただろう?顔面セーフだ。深野芽はアウトでわな——」
「問題はそこじゃなくてっ!!」
今一瞬で何か多くの間違いが発生したような気がするのは僕だけなのだろうか!?
「えっと、雪女さん?秀君はこのままで良いの…かな?」
「無論そうだが?さて、始めるか、デスボール」
「そ、そうです…え?デスボール?」
「飛野坂は、あちらのチームだ…でわ。命運を祈る」
雪女さんはそう言い残すと、反対側のコートに足を運んだ…。
「今…デスボールって言いませんでし…た?」
果たして、四時間目の体育は如何なる?そして、立て立つんだフカヒレェェ!!