コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: “飛野坂 湊のクラス事情”オリキャラ募集中。 ( No.34 )
- 日時: 2011/01/08 17:50
- 名前: 月芽麻 (ID: DSoXLpvQ)
第十二話【冬の体育は腹痛で休む人が多い】
てな訳で、訳も分からず始ってしまったデスボール…。
普通の、ドッチボールに変わりは無いのだが、何が違うのかは僕にもわからない。
唯一今現在進行形で分かっている事は、ある特定の人のボールは百パーセント危険であると言う事だけだ。
良い例が、前回の深野芽君である。因みに今彼はぶっ倒れているが顔面セーフだったため今だコートの隅っこにいる。
「よっとっ!!」
「ははっ。そんな雑魚ボールとってやるぜ!!」
そして、今コートでは熱いデットヒートが繰り広げられています。
「あー。またやってますね」
「あ、彩佳さん。こちらのチームだったんですね」
「そうだよ、さっきまでコートの端にいたんだけど…」
若干、苦笑いをしながら彩佳さんが話てきたので僕はコートの端っこに目をやる。
「…あぁ、森谷さんに取られたんですね」
そう、コートの端に座り込んでいるのは森谷さんであった。
「そうなんだ。…だけど、本当に良くやるねあの子達」
「あぁ、えっと…僕らのチームのあの人が、桜井君で」
「で、あっちの桜井君とボールで殺りあってる人が阿久津くんだよ」
「うわっ、朝比奈さんもこっちのチームだったんですね…って、ちょっと待ってください!!朝比奈さん!?遣るの漢字変換なんか違いませんかっ!?」
「えっ…。湊くん、其れパソコンか携帯じゃないと分からないよ?」
「分からないの問題じゃないでしょっ!?現に、コレ駄作者パソコンでやってるから!!」
「飛野坂くん。そう言う事は気にしたら終わりだよ?」
「そ、そうですよっ!!其れに、漫画でも良くある表現じゃないですか」
「いやっ、これ普通に小説だからっ!?それ以前に、現実をもう少しちゃんと見て!!」
コートの端っこで呑気に雑談…らしきものを繰り広げてる面々。
「あっ、おい。えっと…お前、湊だったよな?」
不意に、かけられた明るめの声。
「んっ…あ、はい。そうですけど…えっと、桜井くんだよね?」
「おぅ、俺の名前をしてるなら話は早い…実はおり言って話がある」
「…えっ、う、うん。何かな?」
深刻そうな顔をして話してきたため、湊も真剣に話を聞こうとする。
「実は…俺、ボール当たっちまったんだ」
「…はい?」
「だ、だからお前にこの…俺が当てられたボールをやろう。さぁ、全力で投げるんだっ!!」
…はぁ?いやいや、何で当てられただけでそんな深刻そうな顔して僕の方にボール持って来たの?
「おっ、桜井。新人さんにボールまわしたんだ」
「黙れ、チビ」
「っ、僕はチビなんかじゃないよっ!!ただ、中学生男子平均身長よりやく一,六センチ低いだけじゃないか!!」
「いや、其れが小さいって事だと思うけど…阿久津君だっけ?」
此処でも突っ込む事になるなんて…と若干心の中で落ち込む飛野坂。
「じゃぁ、後は任せた!!健闘を祈るっ!!」
そう言って、外野に出て行く桜井君。
「僕…あんまり運動好きじゃないんだけどな…」
そう呟きながらも、結局投げる事にした僕。
…四時間目は一体いつになったら終わるんだ?