コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: “飛野坂 湊のクラス事情”オリキャラ募集中。 ( No.36 )
- 日時: 2011/05/13 21:20
- 名前: 月芽麻 (ID: DSoXLpvQ)
第十四話【球技大会で毎年怪我をするのは如何してですか?】
「おりゃっ!!」
何処か弱弱しい声が体育館の乾いた空間に響く。
「おっと、転入生君。ボールの威力弱いよ」
湊の一応、精一杯投げた球はいともたやすく敵チームの阿久津に取られてしまった。
「湊くん…何ですかあの球」
「飛野坂くん?これがデスドッチボールだと分かってやってますかっ!?」
「えっ、いや僕運動はちょっと苦手なんだ…よね」
朝比奈さんと彩佳さんに責められてる本作主人公——飛野坂 湊。
「たくっ、ドッチボールってわかってボール取ってるんだったらシャキッと投げろ脳内突っ込み!!」
「いやっ、僕からボール取りに行って無いからね!?てか、コートの端で座り込んでる森谷さんには言われたくないからねっ!?」
コートの隅っこで体育座りをしている森谷に突っ込む湊。
「大体、教科担任の先生何処にいるんだよ…。こんだけ生徒だけで好き勝手やってていいの?」
「何を言っている。教科担任の野口先生ならあそこにいるだろ?」
「うわっ、雪女さんいきなり出てこないで下さいよ。…てか、貴方敵チームじゃなか——」
「あそこにいるのが、体育教師の野口先生だ」
僕の突っ込みは無視かっ!?…と、まぁそんな事はほっておいて僕は雪女さんが指さす方を見る…え。
「ちょ、ちょっと待ってください。雪女さん」
「ん…何か質問でもあるのか飛野坂」
「えっと、今フカヒレ君がコートの隅でぶっ倒れてますよね?」
「あぁ、そうだな。…何時になったら起きるのか心配だが…」
「心配なら保健室連れて行こうよっ!?…じゃなくて…あの、その隣にぶっ倒れてる人は…?」
「何かい言わせるの?あの人が、野口先生だ」
「あ…そうですか。…って、ちょっと待て!?今何て言った!?」
「野口先生だ」
「アレが?あのぶっ倒れてる人が!?何があったんですか!?」
ん。とめんどくさそうに雪女はある生徒を指さす。
「…えっと、あの人が如何したんですか?」
「簡単に言うと、藤原のボールがチューンでドカーンだ」
「分かりずらいわっ!?何だよその大阪の人の道案内の仕方みたいな言いかたわっ!?」
「うむ、これで分からなければお前はもうダメだ…」
「何でそんな人生半分終わった感じのトーンで言うの!?まるで、僕が物分かりの悪い奴みたいじゃないかっ!?」
大体、チューンでドカーンって言う説明だけで分かる訳ないだろ?
「いや、実際物分かりの悪い奴だろ。まぁ、兎に角先生は旅立った…チャイムが鳴るまで戻ってこないだろう」
「旅立ったってどこにだよっ!?てか、チャイムが鳴ったら戻るの!?」
「あぁ、そう言うシステムだ」
「どういうシステムだよっ!?」
はぁ、先生。僕は、Fクラスの皆とちゃんとやっていけるか再度不安を覚えました。