コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: “飛野坂 湊のクラス事情”オリキャラ募集中。 ( No.39 )
日時: 2011/05/13 21:19
名前: 月芽麻 (ID: DSoXLpvQ)

第十五話【体育の後が昼だと考えるとちょっとやる気が出る】

「はぁ…」

体育と言う名の授業は終わったのだが、未だに不満があるのだろうか?湊は大きいため息をこぼす。

「…ん?如何した湊君」

そんな湊に、声をかけるは長身な真人。

「いや…如何したって言われれば、疲れた。後、シンドイ」

「しんどいって…体調崩したんですか?飛野君」

名字を変な所で区切って湊を呼ぶのは、森谷さんと同る———流君。

「いや、そっちのしんどいじゃなくて、精神的な方の」

「あ、そうなの?だったら僕が治してあげ——」

「何だろ?心が軽くなったような気がするよ」

「——そっか。…っち」

えぇ!?何、今さっき何気に流君舌打ちしなかった!?気のせい?気のせいなのか!?

「…そう言えば、秀は如何した…?」

不意に、皆も忘れていただろうフカヒレ君の名があがる。

「あぁ、あの後。阿久津君と桜井君が嫌々、保健室に連れて行ったよ」

「嫌々って…と言いますか、桜井君がそもそもボールを当てたんじゃ?」

「いや、アレは当てたんじゃねぇよ。偶然たまたま当たっただけだ」

「うわっ!?ビックリしたぁ。突然出てこないで下さいよっ!?桜井君」

突然会話に入ってきた桜井に驚きの声を上げる湊。

てか、このクラスの人いっつも突然顔出すよな…。

「って、偶然とたまたまは一緒の意味ですよっ!?念押しするように言ったらわざと当てましたって言ってる様なも——ゴフッ!?」

「あ、わりぃ。手が滑っちまったぜ」

笑顔で、謝る桜井。

因みに何が起こったかと言うと…まぁ、簡単に言わせてもらうと容疑者S氏が被害者?H氏に全力投球…と言う訳だっ!!

「…桜井。流石に、バスケットボールは痛いだろ…?」

「そうだよ?せめて投げるなら、ドッチボール用の柔らかいボールの方が安全だよっ!?」

「あ、そっか。わりぃ、今のくだり最初っから頼むわ」

「…仕方ない」

「そうだね」

「ちょっと待てぃ!?投げるとかボールの硬さ以前の問題だよっ!?しかも、何気に何で二人とも乗り気なんだよ!?」

「…楽しそ——」

「楽しそうで、友達を痛めつけるなよっ!?」

「…え」

え?…え、何僕なんか失言した?

「飛野坂…スマン」

急に、頭を下げる桜井。

「え?いや…え?」

「今日、この時から俺とおまえは友達だ。よろしくな飛野坂」

「あ…うん」

…あっ、まさか俺が失言した単語って———友達?

母さん。何でだろ、一日の半分を全力で突っ込みに費やしたのに友達だったの?みたいなテンションで返されました。

僕に、本当の友人は出来るのでしょうか?