コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: “飛野坂 湊のクラス事情”オリキャラ募集中。 ( No.40 )
日時: 2011/05/13 21:12
名前: 月芽麻 (ID: DSoXLpvQ)

第十六話【昼時は誰もがテンションハイになる】

皆さん、物凄く久しぶりです。フカヒレ君こと飛野坂です。

…えっ?ちょ、何でそんなあんた誰?みたいな顔するんですかっ!?そりゃぁ、二ヶ月位あってませんけど…。って、そんな事より、現在僕は自分の教室に向かって徒歩移動中です。

「てか…、気づいたら保健室、僕体育の授業何したっけ。頭が痛いってだけのは覚えてんだけどな…」

そんな事を一人ブツブツつぶやく高級食材。

「ま、そんな事よりもうすぐ出昼休み終わっちゃうや。さっさと、教室もどろ」

そう言うと、フカヒレ君は廊下を走りだす。

てか、普通廊下は走っちゃいけないんだけどね?

「今日の、弁当の中身は何だろ…昨日の残り物かな?」

何て、弁当を楽しみにしながら教室に向け廊下を全力疾走中。

そして、次の角を曲がろうとした時強い衝撃がはしった。

———ドンッ。

「わっと!?」

「ひゃっ!?」

良くありがちなパターン…いや、食パンはくわえてないけど。どうも、誰かとぶつかってしまったフカヒレ。

「え、えっと…ごめん。大丈——」

僕の、意識はそこで途絶えた。しかし、最後に見たのは、何処かで見た事のある——明るいオレンジ色だった。

「ねぇねぇ、湊君」

「…何ですか?麻倉さん」

僕は、弁当箱を取り出す手を止めその声の主——麻倉さんに目を向ける。

「三大珍味知りませんか?」

「…三大珍味?」

「うん、三大珍味!!」

行き成り何を言い出すかと思えば、食べ物のことだった。

「えっと…トリュフにフォアグラにキャ——」

「…じゃなくて、フカヒレだよっ!!」

僕の声を、遮り麻倉さんは言う。

「はい?えっと…麻倉さん、フカヒレは高級食材ではあるけど三大珍味ではないよ?」

「えっ!?そうなの。…阿久津君に其れ教えてもらったんだけど」

「…阿久津君、この馬鹿にそんなこと教えたら駄目だろ?コレ以上馬鹿になったらどうするんだ?」

「あぁ、湊君其れは酷いよ!!私はコレ以上馬鹿にはならないんだからね?」

胸を張り言う麻倉さん。

「はいはい、で…フカヒレがどうしたの?」

「うん、フカヒレがね…って何言うか忘れちゃった」

えへっ、と言わんばかりに笑う麻倉さん。

「すぐ忘れるって言う事は、如何でも良い事なんじゃないかな?きっと…」

「んー、そうかもね?あっ、一緒にご飯食べよ湊君」

「うん、分かったよ」

僕は弁当を持ち麻倉さんの横に座る。…あれ?僕何か忘れて…るわけないか。

そして、僕の多分優雅な昼食タイムが始まるのであった。