コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: “飛野坂 湊のクラス事情” ( No.7 )
- 日時: 2010/11/13 22:09
- 名前: 月芽麻 (ID: H5up09UV)
- 参照: 実力テストが終わりひと段落…面接で後六点あげようと言われた。
第三話【質問は計画的に】
「ふぅ、やっと教室だね。フカヒレ君」
「だから、深野芽だって。ね?湊君」
「はは、そうだね。…取り合えず教室入ろうか?」
未だにもめているお二人はほっておき、教室の戸に手を掛け、僕は失礼します。と小さな声で言った。
「フカヒレェ。お前何処ほっつき…」
戸を開けて、直に目に飛び込んできたのは如何にも三十代ですよって感じのオーラを出すちょっと小太りの先生でした。
「え、えっと…転校生の飛野坂です」
とりあえず笑って見せる。
「…あぁ。どうも」
「先生、まずは皆に紹介しましょうよ。転校生クラスに来たの初めての経験ですか?」
僕と見つめあってる、先生に秀君は突っ込みを入れる。
「黙れ、フカヒレ君。中華店に持ってくぞ!!」
「何ですかその脅し方っ!!僕は、食いもんじゃねぇよ!!」
「まぁまぁ、御二方静かにしましょうよ。さ、転校生君は自己紹介って事で」
そう言って、先生とフカ…秀君の間を麻倉さんがわって入り僕の自己紹介という事になってしまった。
「え?自己紹介ですか?…じゃぁ、えっと僕の名前は飛野坂 湊です。…よろしく」
短っ!!その挨拶はあまりにも短いって自分で分かってて何でそんな短いの言った!?何があった自分。
「…じゃぁ、誰か質問。ねぇか?」
先生!!貴方、結構良い人だったんですね!!僕が詰まったの分かってくれたんですね!!
「あ、じゃぁ湊君は如何して此処の中学校に?」
早速、質問を繰り出してきたのは僕を長らく待たせた遅刻者、秀君。
「其れは、此処の土地が綺麗だ!とか、何とかで…つまり母親が無理やりですね」
「悲惨だね」
秀君!?何笑顔で普通にさらっと言っちゃってんの!?
「じゃぁ、次は私ね。私の麻倉とはどんな漢字でしょう?」
「いやいや、麻倉さん!?其れって、質問じゃなくて問題じゃない!?麻倉さん?麻倉さん!?」
僕の突っ込みなどお構いなしに、十秒カウントダウンスタートとか言いだして、カウントする麻倉さん。
そして、何を思ったか知らない自分。気が付けば黒板に日本でアサクラと言われればこの漢字!!ってのを黒板に書いた。
——朝蔵。
「…ファイナルアンサー?」
「麻倉さん何時から、み●もんたに!?」
その突っ込みが終わった後、クラスがシンとした。
てか、何!?この重い空気。番組でもこんなに重いの!?教えてぇぇ、みの●んたァァ!!
「っ…。残念っ」
「此処までためて、不正解かい!!」
「じゃぁ、正解発表!!」
さっきの、残念というテンションと打って変わって麻倉さんは正解を言う。
「正解は、麻倉の麻は、麻倉の麻に麻倉の倉は麻倉の倉だよっ!!」
「分かるかァァ!!麻倉さん!?それ、漢字で答える以前の問題だよねぇ!?」
「じゃぁ、次の質問…」
「あんたも無視かァァ!!其れで、教師良く遣ってるな、生徒の間違い直そうよォォ!!」
「…特にねぇみてぇだな。良し、コレで本日のSHR終了、あとは個人でよろしくな」
そう言って、教室を出て行く先生。
…てか、僕の発言無視ですか!?
…母さん。本当に僕はこの学校でやっていけるか心配です。