コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.46 )
日時: 2011/02/12 12:42
名前: 白銀の夜 ◆OnuzI5zYIA (ID: bQbYMR0G)

三話「白い少女」

「…………」

アヤカ。
軽く巻かれた銀髪のロングヘアに紫の瞳。パッチリとした二重が印象的。
色白で美脚。モデル並の体系。巨乳。超美人。

そんな女の子がリクシナと同い年。
絶句するのも分かる。

大人っぽいし、無表情のリクシナとは違って自然にクール。
黄色いネックレスにも映えている。

なぜか刀を持っており、とても変な感じがする。
黒いというか、邪悪というか。

「……まぁ、それはおいときましょう」

ここは、黒い森を抜けたその先にある小さな村だ。
南の町、シナヴァの前にある。
家も町に比べればボロボロなのだが、住めないこともない。

リクシナたちが立ち寄ったのは、もう誰も住んでないだろう廃墟だ。
薄暗い廃墟でリクシナと狼のルグエスの瞳だけが光る。

「明日にはシナヴァには着きますね」
「てかさぁ、村の態度がな……。あれはないだろ」
「……私も同じね」

村の態度。
今日、リクシナたちが村に訪れたとき。
村人の第一声が

『出て行け』

だった。
石などは投げられなかったものの、住むところがなく、廃墟に泊まることで許してもらった。

リクシナはこれを仕方がないで済ませた。
それを言える事実を知っている。

「王が、ここまでお金が出せないんです。貴族の反発を防ぐためにそっちへお金をやってしまう。その余ったお金を他の町へまわしますから。村に出すお金が無くなってしまうんです」
「……自分の思い通りにならないと反発って最悪ね」

アヤカが逸早く反応。
邪悪な刀をカチャ……と。
リクシナは無反応だがユウジは一歩退く。

「…許せない」
「落ち着きましょう。貴族の悪口なら聞きますが」
「じゃあ言うわ」
「よし、私もです」

と悪口をねちねちと言い始めた。



「グルルルルゥ」



ルグエスがうなる。

向くほうは闇。
何も見えない。

「クスクス」

誰かが笑った。