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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: お姫様は笑わない! ( No.55 )
- 日時: 2010/12/21 14:04
- 名前: 白銀の夜 ◆OnuzI5zYIA (ID: bQbYMR0G)
白い少女。
頭に浮かぶ昨日の幽霊(仮)。
「……行方不明ってなんだよ」
後ろからユウジの声。
いつのまに起きていたのか。
「白い少女って昨日の……?だったら早く逃げよう!!」
正当な理由だと思う。
危ないところは早く出たほうがいい。
が。
「何言ってるんですか。この事件的なものを解決するに決まっているでしょう」
リクシナがイエスというはずがない。
外にでての初事件。
内心ドキドキワクワクだったりする。
アヤカはリクシナについていく、ということなので反論はない。
ユウジは幽霊が苦手。なのでついていく気はないみたいだ。
「でも、一応私たちは仲間ですから。独断行動は控えて下さい」
「だったら、早く町へ行けばいいじぇねぇか。今日着く予定なんだろ」
「予定は予定です。狂ったって支障はないですし。ていいますか、幽霊が怖いからってごたごたと」
「怖くねぇ、苦手なだけだ!」
「苦手なら今日克服することにしましょう。好き嫌いはだめですよ」
「好き嫌いくらい誰にでもある!お前にだって——」
「——ありませんよ。ちなみにGも平気です」
「嘘だ!」
「早く観念することですね」
というものが十分続き
「もういい、わかった!!」
「ありがとうございます」
ちなみにどうしたかというと、言うとおりにしないと世界の怖い話を毎夜に一回必ずやるということだった。
ユウジは顔を真っ青にして否定し、付き合うことにした。
「…………」
それを無言で見届けたアヤカは言う言葉が浮かばなかった。
いや、あったのだろうけど言う時がなかった。
「それでは、町へ出てきます。どうせまだ町の人は寝ているでしょうから」
アヤカを連れて二人で外にでた。
置いていかれたユウジは
「え、俺一人で待つの!?ここで!?」
今気づいたみたいだ。
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