コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.11 )
日時: 2010/11/17 17:11
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


______教室にはいる。

智「よ〜、待ってたぜ二人とも〜」


教室に入るなり、ゲーム神がお出迎えだ。

戒「よ〜アホ、悪いが今の俺たちに話しかけんでくれ〜」

智「ど〜したど〜したぁ〜、今日は異世界にいけるんだぞ〜〜〜、I・SE・KA・I♪」


あ〜、こいつのテンションに付いてけねぇ〜〜


戒「........あれ?、今日はPSPやってねぇ〜のな.....お前のことだから予備があると思ったんだが
.....」


智「あ〜っ!!すっかり忘れてた!!!......実は、昨日のが予備の最後のやつだったんだぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁあああ〜〜〜〜〜〜〜〜」


たった今までハイテンションだった智成は、奈落の底へ落ちた。


戒「.......ざまぁ〜みやがれ、昨日ネルの面倒を俺に見させたバチがあたったんだよ」


智「......戒斗〜、今の俺に話しかけんでくれ〜.....」


戒「あ〜、是非そうさせてもらうよ」



「ガラガラッ」

その時、教室の戸が開いた。

先生「出席とるぞ〜、席に着け〜」

みんな席に着く。


先生「.......ん?、智成、どうした?」

机にうつぶせになってくたばってる智成に言う。


智成は、顔を伏せたまま隣の席の俺の肩をたたく。


戒「.....わかったよ.......せんせ〜」


先生「なんだ戒斗?」


戒「智成くんがゲームやりたいって騒いでま〜す、なんとかしてくれませんか?」


智「ちげー!!!!」

智成がいきなり起きあがる。

先生「そうかそうか、智成〜.....放課後、職員室に来い、補習と言う名のげ〜むをさせてやる〜♪」


智「くはぁ〜〜〜〜.......戒斗、きさま裏切ったな〜〜〜」


戒「裏切った?........聞き間違えかなぁ〜、元々俺にそんな縁はない♪.....アハハハハ」


久々に笑った。

下等生物をいじめるのがこんなに楽しいとは.........俺って、Sなのか.....


葉「........戒斗、笑った.......かわいいィ♪」


葉月が俺を見ている.......あっそうか、普段笑わない俺が急に笑ったから、ドン引きしているのか........しまった!!!!

常識の通じるやつをこれ以上減らしたくはない!!


俺はとっさにノートの切れ端に手紙を書く。


........くっ、小さく切りすぎた。

こうなったら、一言で気持ちを書こう。


俺は、書いた手紙をクラスメートを通して葉月に渡した。


葉月が読む。


葉「えっ、戒斗から手紙!!.......なになに、『君を失いたくはない!!』.......えっ///....ついに私の気持ちに気づいてくれたのね///.....私も書かなきゃ♪」


今度は、葉月から手紙が来た。

内容を読む。


『嬉しい、私も戒斗のことがずっとずっと...す』


先生「なんだ、コレは......没収だ!!」


俺が手紙を読み終わる寸前に、先生に見つかってしまった。


葉月はなにを書いているのか分からなかったけど、俺があんなことを書いているのがバレたら................考えたくもない。


戒「先生!!、その紙......さっき智成が鼻かんで俺に投げたやつです、汚いっすよ」


先生「な、なにぃ〜〜〜!!、こんなもの早く捨てなくては!!」


先生は、またもや窓を開け外に放り投げた。


先生「智成〜、鼻かんだ紙を優等生に投げるとは..........放課後、楽しみにな.....アハ、アハハハハハ」


智「戒斗、戒斗〜〜〜〜.....俺がそんなに嫌いかぁ〜〜」


さすがにちょっと可愛そうな気がしてきた。

戒「悪い、今のは素直に俺が悪かった。.....謝るよ、ゴメン」


智「いいよ」


なんだこいつ、いつもならここで何かせがんでくるのに......


智「.......うへ、うへへへへ.......戒斗が俺に謝った♪、わ〜い俺の勝ちだぁ〜〜〜♪」



ああ、俺がバカだった。

このアホを少しでも可愛そうだと思ったこの俺がバカだった。





____そして、午前の授業が終わった。


昼休み。

俺はいつものように学食に出向く。

智「なんにしよ〜かな〜♪」

食券販売機の前で楽しそうに体を左右に動かし揺れている智成。


その後ろに並んでいる俺。


戒「おい、智成早く決めろ、.........それにその左右に揺れるのやめろ.........キモいぞ。」


智「え〜、いいじゃん♪.......この踊りの名前教えようかぁ〜?、ズバリ『喜びの舞ぃ〜〜』♪」


そのまんまだな・・・・

葉「げ、また智成といるぅ〜.....もう、ほんとにバカがうつっちゃうぞ☆♪//」


先に食券を買っていた葉月が、おかしくなっている。


戒「おい!!、葉月しっかりしろ!!!!、今のお前あきらかにコレと同類だぞ!!」

まだ『喜びの舞』とやらを踊っている智成を指さす。


葉「げっ、こんなのと一緒にしないでよ〜......ねぇ、あの手紙読んだんでしょ♪」


戒「いや、途中まで読んだところで先生に見つかったから、全部読んでない。」


葉「えっ、でも、戒斗、君を失いたくないって書いてたよね.....」


戒「ああ、俺は常識ある友達を失いたくないって書こうとしたんだが、紙が小さくて....」


葉「・・・・・」