コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.12 )
- 日時: 2010/11/18 09:37
- 名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)
葉月「ともだち.........かぁ〜.....」
悲しそうにうつむく葉月。
戒「.....どうした?葉月?」
葉「いいわ......うどん冷めちゃう、先に食べてるね♪」
そう言うと葉月は向こうのテーブルに向かった。
.......俺、なんか悪いことでも言ったか....?
智「よ〜し、決めた!!..............なぁ、戒斗.....そろそろ葉月の気持ちに気づいてやれよ.........」
食券を買い終えた智成が、真剣な表情で俺に言う。
あいつのあんな顔初めて見た。
戒「葉月の気持ち.........?」
智「ああ、お前に対する葉月の気持ちだよ.............あえて俺の口からは言わねぇ〜けどな」
戒「なんだよそれ....」
俺たちは食券を買い、葉月の座るテーブルに付いた。
葉月は、うどん。
俺もうどん。
智成もうどんだ。
智「あれ〜?みんなしてうどんかぁ〜」
葉「私、今ダイエット中でうどんならカロリー低いしいいかなって.....」
戒「なんで葉月がダイエット?、十分痩せてんのに」
葉「え、そう?//」
戒「ああ、今のうちちゃんと食ったほうがいい..........あっちの世界で何食わされるか分かんないからな.........」
葉「.......それもそうね」
智「.....あれ?涼太じゃないか?」
向こう側から涼太がこちらに走ってきた。
涼「あにきぃ〜〜〜」
戒「よう、今朝はよくも逃げてくれたな......」
涼「申し訳ないっすあにき........はっきり言って、あのおっさん..........キモいっす♪」
戒、葉「同感だぁぁぁぁぁあああ〜〜〜〜」
智「おっさんってなんだ?」
戒「まぁ、後々会うことになるだろう.......今は知らないほうがいい。」
涼「そう言えば、いつ出発なんでしたっけ?」
戒「ああ、今頃ネルは俺の家で母さんにみそ汁の作り方を教わっている頃だ。........あいつが言うには、放課後、涼太の下駄箱前で待ち合わせだそうだが......」
智「ネルちゃんがみそ汁を.........是非飲みたいものだ」
なんか妄想しているやつが一名。
________放課後。
午後の授業も難なく終わり、いよいよ約束の放課後だ。
昼休みに言った通りにみんな涼太の下駄箱の前に集まってきた。
下駄箱の前では、エプロンを付けたネルが立っていた。
ネル「みんな集まりましたね〜、さぁ行きましょう♪」
ネルが下駄箱に手を掛ける。
戒「ネル、ちょっと待った!!!!」
そうだ、この中にはあのおっさんがいるはず....
ネル「どうしたの?」
戒「今朝その中あけたら、おっさんがいたんだ。」
ネル「気にしな〜い、気にしない♪」
ネルは、勢いよく扉を開ける。
戒、葉「いるぅ〜〜〜〜、しかもくつろいでるしぃ〜〜〜」
おっさんは、横になりケツを掻きながら超ちっちゃいテレビを見ていた。
おっさん「....ん?、よう」
おっさんは、横になったまま顔だけこちらを振り向き、片手をあげる。
戒「.......よう。」
葉「......相変わらず、キモいわね......」
智「コレが昼休み言ってたおっさんかぁ〜.........案外小さいな、フィギュアか?」
おっさん「わしは人形ではないぞ〜..................ただのおっさんだ。」
おっさんは、完全にこちらを向き、親指を立てグッドサインをだしている。
........うわぁ〜、おっさんだぁ〜〜〜〜。
ネル「ずいぶん待たせてしまいました.......今朝復旧したんですって?」
おっさん「そうじゃ〜、全部わしがなおした。.........マネーの方は後で公国からガッポリもらうとしようかのぉ〜」
ネル「それはご迷惑をおかけしました」
おっさん「この人数じゃともうそろそろ出発した方がええんじゃないか?」
ネル「そうですね.........じゃ、みなさん..............いっきまぁ〜す♪」
ネルがあの手紙を下駄箱に投げ入れた瞬間、目の前は真っ白になった。