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Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.13 )
日時: 2010/11/18 14:20
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


________涼太の下駄箱の前にいた時からどれくらい時間が経ったんだろう。



........気づけば俺は、噴水の前にいた。
俺たちの周りは、まるでヨーロッパを思わせるような町並みがたたずんでいた。

それに、ほんのり磯の香りがする。



ネル「はい、と〜ちゃ〜く♪......ここが、我が世界、セントペルー公国でゅえ〜す♪」



戒「........へ〜、やけにテンション高いね..........まぁ、似たようなのがココにもいるけど。」

俺は、隣を指さす。


智「ひゃっほ〜〜〜〜〜い♪、異世界着いたど〜〜〜〜〜い」


涼「あにきぃ〜........俺、俺..........今まで生きててよかったぁぁぁぁぁぁああああああ〜〜〜〜♪」



戒「おい、おめ〜ら................ウザイ。」




どうやら俺の声は、こいつらに届かなかったみたいだ。



戒「......葉月、お前だけでもちゃんとしたのがいてよかったよ」


葉「当たり前じゃん、こんなとこに連れて来られてさ〜、何されるか分かんないし............危険じゃん............色んな意味で。」



おっさん「さ〜て、わしゃ宮殿の方へ行っとるわ........んじゃ」





.........俺ら、完璧あなたの存在忘れてました。



さよなら、小さいおっさん。



ネル「では、私がセントペルー公国を案内しましょう、付いて来てください♪」

エプロン姿のネルが言う。



葉「ねぇ、戒斗........私たちこの世界の住人にめっちゃめちゃ見られてるくない?」



戒「そりゃそーだろ、俺らは制服.........あとこの世界の住人さんは、みぃ〜〜んな鎧着てらっしゃる.............ん?、鎧?」


葉「なんで、みんな鎧着てるのかなぁ〜.....?、危なくない、色んな意味で。」


戒「おい、ネル、なんでみんな鎧っぽい防具を身につけてるんだ?」

前方を歩くネルに聞く。

ネル「ここは、ハンターの街..........そう、狩りの世界なんです!!外にでる時、ハンターは防具を着ます。その防具の価値によってそのハンターの価値や力量が分かるんでですよ♪」




戒「.......へぇ〜、ネル、俺ら帰ります!!」


俺と葉月は、ネルに向かって垂直に立ち右手を額にあて、敬礼した。


ネル「なに言ってるんですかぁ〜、勝手に帰ったりしたら殺されますよ〜♪、それに、帰る方法知ってるんですかぁ〜............まぁ、一週間皆さんが頑張ったら一度元の世界に帰してあげましょう♪」




戒、葉「.........ナニを頑張んでしょうかぁ〜?.......」



ネル「............狩りです♪......テヘっ☆」



戒、葉「い〜〜やぁ〜〜〜だぁぁぁぁああぁぁぁあ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」


智、涼「俺らは、全然OK〜♪」


うわ〜、この二人もしかして薬やってらっしゃる?.........



葉「........あんたら、眼中にないから。」



ネル「さぁ〜付きましたよ〜、ここが初心者ハンターの専門店『コシヌケ』です♪、皆さんにはこの店でハンターとして最低限必要なものを買っていただきます。.............ああ、あとお金のことは心配いりません、ココ私の直属の店ですからぜ〜んぶ無料です♪」



戒「へぇ〜、そのコシヌケって店の名前、なんかバカにされてるようで少々ムカつくんですが.........」


ネル「そうですか?、この店の名前付けたの私なんですけどね♪..........初心者のハンターは、所詮みんなコシヌケですから♪、アハ、アハハハハ」





...........俺は、コシヌケ、ヒンジャク、マヌケ.........などこの優秀な俺を侮辱するような部類の言葉をはかれると、俺の凄さを証明ぜずにはいられなくなる...........。



俺は、小学校の頃からまわりの友達に侮辱されてきた。

あまり運動が得意ではなかった俺は、ノロマ、ヒンジャク.........終いには、早期高齢化ヤローとまで言われたさ。



こんな人生もう嫌だ。


俺は、その日から学校の帰りに寺に通い自らの体を鍛えた............いつの日か、俺を、この優秀な俺を笑ったやつらを笑えるようになる日が来るのを願って。



そして、その念願の夢は叶った。

高校に入学した俺は、元々頭がよかったので学力テストはいつも上位をキープ。

運動もそこらの運動部よりはできる。




そして、小学校のとき侮辱したやつらに俺はこう言った。




『...........地の底を這い蹲れぇや......カスヤロォォォ』




俺は、その時の快感が今でも忘れられない。





そして、今新たな目標が出来てしまった。




今笑ったネルをも驚かせるほどの『最強のハンター』になると言うことォォォ



葉「....ね、ねぇ.....戒斗、なんか体から蒸気出てるけど.....」


葉月に言われ、我に返ると、確かに俺の体からは熱い蒸気のようなものが噴出していた。


戒「....ああ、気にするな........ネル、とりあえずなんでもいいから、良さそうな装備選んでくれ」



ネル「おお、戒斗もようやくハンターとしての自覚が出てきたようですね♪」


戒「.......い〜や、そうじゃぁねぇ.........ネルぅ〜、見てやがれぇ〜」



葉「戒斗〜、やっぱ変だって〜、どうしちゃったの〜
?」


戒「........ちょっとな.....新しい目標ができちゃって..........テヘっ☆」


ネル「あ〜っ、まねするなぁ〜〜」


頬を膨らませ怒るネル。

なんか自然とこの言葉が出てきた俺が怖い。


葉「目標?........私の目標..........フフ//、戒斗、私も頑張るね♪」



戒「ああ、.........ん?そう言えばさっきまで騒いでた2人はどこ行ったんだ?」


ネル「.......あそこにいますよ」


ネルが指さす先には、防具で遊び始める二人。




..........あいつら、本当アホだ。