コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.15 )
- 日時: 2010/11/24 15:25
- 名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)
戒「あ〜〜〜、帰りてぇ〜〜〜」
そんなことを言いながら俺は、今用意された部屋のベッドに寝ている。
王宮なだけあって、高級な部屋だった。
結局あれからネルは、大広間を出て行ってしまった。
__________翌朝。
何となく、目を覚ますともう朝になっていた。
部屋の窓から、青空が見える。
俺は、部屋を出る。
「痛っ!!!」
部屋を開けた瞬間、ドアが誰かにぶつかる。
廊下に転がっていたのは、ネルだった。
戒「あっ、ごめん......見えなかった」
ネル「...........ま、まぁいいわ......もう朝食できてるわ」
俺は、ネルに案内されて大広間に入る。
大広間のテーブルには、巨大な肉やら、魚やらが丸焼きにされて並べられていた。
とりあえず、俺は席につく。
あとから、智成、葉月、涼太も来た。
葉「ちょ、朝からこんなん食べるの!?」
戒「.........そうみたい。」
智「ん〜〜〜、ワイルドでいいねぇ〜〜♪」
涼「野菜が苦手な俺にとってはラッキーっす♪」
戒、葉「胸やけすんだろ!!!」
ネル「私の公国ではこれが普通なんです。自給自足で食料は自分で育てたり、取ってこないといけません............さっ、食べてください♪」
.......智成と涼太は、がっついている。
あいつらよく食えるよな........
しかし、昨日の夜からなにも食ってない俺も、さすがに腹が減った。
何かマシなもん食おう。
とりあえず、ゆで卵の焦げたッぽいのを食す。
それを見た葉月も、恐る恐る食べている。
味は、レバーのような味でそれほどまずくはない。
戒「ネル〜、コレはなんなんだ?.....なんかの卵か?」
ネル「ああ、それは、飛竜のタマタマです♪..........異世界では、金玉とかキャンタマとか言うんでしたっけ?」
『・・・・・・・』
俺と葉月は、無言でトイレに向かった。
葉「う゛ぇっ、ぎもじわるぅ〜」
トイレから戻ってきた葉月が言う。
戒「おい!!なんでそんなもん置いてるんだよ!!」
ネル「セントペルー公国の一般的な家庭料理ですよ〜〜.......美味しくなかったですか?」
戒「味は、そこそこだったな............いや、俺の味覚がどうかしていたんだ........」
葉「ネル、私たちがちゃんと食べれそうなものはないの?」
ネル「ん〜、今朝、異世界で言うみそ汁と言うものを作ってみたんですけど............味がいまいちで、捨てようと思ってたのがありますが............食べます?」
戒、葉「食べます!!!!!!!!!!!」
ネルが、奥の部屋から巨大な鍋を持って来た。
あの身長と華奢な体でよくあんなでかい鍋を持てるもんだ.......
ネル「......一応、戒斗ママから習ったんですけど.........失敗してしまって、味は保証しないですよ....」
俺と、葉月の前にみそ汁が置かれる。
まず一口。
俺と葉月が一斉に飲む。
戒、葉月「う、うまい!!!!!!!!」
俺ら二人は、この瞬間みそ汁の大切さが分かった。
ネル「えっ!!、本当ですか?」
ネルが飲む。
ネル「.........そんな美味しくないじゃないですかぁ〜〜」
戒「こいつの舌、おかしい。」
こうして、得体の知れない怪魚やら、肉やらをバカみたいに食っている2人をはぶいて、俺らの朝食は終了した。
ネル「このあとすぐに出発しますので、あなた達は必要なもの...........って言っても今回は、私が補助道具を持って行くので、武器と今来ている防具をそのまま持って、正門前に集合してください。集合次第出発します。」
戒「........へぇ〜い。...............ってか、お前らいつまで食ってんだよ!!!!!」
俺は、口の周りに色々付けた2名を殴る。
智「だって、うめぇ〜〜んだもん」
涼「.....あにきぃ〜、ついつい夢中になってしまったっす〜」
戒「はぁ〜」
ため息つく他なかった。
葉「ね、ねぇ戒斗........私、臭うかな?」
そうだ、そう言えば俺ら風呂入ってねぇ〜。
戒「.....大丈夫みたいだ..........俺はどう?」
葉「.......そんなに臭わないよ」
そんなに臭わないと言うことは、多少は臭ってるってことだな.............
葉月の遠回しの言い方は、つくずく優しいと思う。
戒「ネル、出発前に風呂入りたいんだけど....」
ネル「どうせ汗かきますから、帰って来てからの方がいいんじゃないですか?...........帰って来れるか分かりませんけど....」
相変わらずむかつく言い方だな。
戒「........帰ってきてから....なぁ....」
葉「私もそれで.........戒斗、蒸気....」
戒「ああ、悪い。...........さっ、行こうか♪」
俺たちは、正門前に集合した。
正門前には、サイに似た動物を先頭に3匹付け、後ろには、コンテナのような長方形の巨大な箱に車輪が付いたものが止まっていた。
ネル「これがセントペルー公国の移動手段よ.........先頭のモンスターは、サイフォーンって言って、体の皮が鋼のように固いの、だから、雨や風に強いし、棘の道でも楽勝よ♪、それに見た目によらず足がもの凄く速いの.........最高時速は、h120㎞とも言われているわ................そして、後ろのボックスに私達が乗るの」
なんか、一人で説明を始めるネル。
.........そのサイフォーンとやらをしきりに撫で始める智成と涼太。
戒「なぁ、葉月...........俺らマジで死ぬかも。」
葉「うん、私も薄々感じてはいたわ..........色んな意味で。」
ネル「しゅっぱ〜つ♪」
先頭の操縦席に乗ったネルは、サイフォーンの尻を鞭で叩き出発をうながす。
俺たちは、ボックスの中だ。
ボックスの中は以外に明るく、照明が付いていて、冷蔵庫もあった。
窓も付いていて、操縦席の様子や、外の様子が分かる。
戒「ネル〜、んでどちらへ向かってるんですか?」
俺は、操縦席側の窓を開け聞く。
ネル「.........ジャングルです♪」
帰りてぇぇぇぇえええ〜〜〜〜