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Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.17 )
日時: 2010/11/26 11:25
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)

突然釣りを始めるネル。


戒「.....おい.....そんなんで釣れんのかよ、第一えさとか針とか付いてねぇし....」


おぶっていた葉月を切り株の上に座らせ言う。



ネル「釣るんじゃないです............狩るんです!!」


ネルは、水面に垂らした蜘蛛の糸がほんの少し揺れているのを察知し、素早く引き上げた。

と同時に巨大な魚が跳ね上がる。

すかさずネルは、腰から出した短剣を魚に向かって投げる。


見事短剣は巨大魚に命中し、しとめた。




ネル「は〜い、昼ご飯ゲットォ〜〜♪」



葉「.......魚のサイズも間違ってるわけだ...」



戒「ああ、大間違いだ。」



智「うぉぉぉお〜〜ネルすげ〜〜〜!!、早く食おうぜ♪」



ネル「そ、そうかなぁ//........でもここで食べると危険だから、一度テントに戻りましょ♪」



戒「俺は、最初から危険だとは思っていたがなぁ!!」





「ギャ〜〜〜ス」


その時、俺らのいるところからそう遠くない場所から、咆哮が聞こえた。


戒「.......おい、ネル...やばいんじゃないか...」




ネル「.........来たわね」


ネルの表情がこわばっている。




戒「なんだよ、相手は飛竜とやらの子供なんだろ?
そんなビビらなくてもいいんじゃねぇ〜の?」



ネル「あの鳴き声............子供じゃないわ..........間違いなく成体それもGクラスの.......今の装備じゃ、間違いなく殺されるわ」




戒「はぁ?、なにを言いなさる?.......ここは、訓練用のジャングルなんだろ?」



ネル「何かの手違いで、子供じゃなく成体が送られたみたい.......」



葉「.......わたし.....死ぬの?.........いや、そんなの嫌よ!!」


泣きそうになる、葉月。



戒「あ〜もう、どうすりゃいいんだよ〜............おい、ゲーム神!!、お前がなんとかしろ!!、さっきまで狩りの練習してただろ」



......ゲーム神は、木と同化しようとしているようだ。



戒「.......おい、どうした?」



智「お、俺は木だ!!、木はしゃべらない.....そして、襲われない。」




戒「.........このチキン野郎がぁぁぁぁぁぁああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」



戒「とりあえず、ここにいたらまずい....逃げるぞ!!」



ネル「ダメ!!、むやみに走ったりしない!!..........もう向こうに気づかれているわ...........こういうときは、魚を捧げてそ〜と逃げるのよ」


ネルは、魚を向こう側に投げた。

その瞬間、体長10Mはあろうかと言うほどの巨大な化け物が現れ、魚をひとのみにした。


そいつの目は、黄金で、その中に灼熱の炎が宿っていた。体は全体的に赤く、その翼は数多の空を駆けめぐってきたことを物語っていた。



そいつは、じっとこちらを見ている。



俺は、呼吸するのも忘れそいつと目を合わせていた。




「ギャ〜〜〜ス」

まるで、俺たちをあざ笑うかのように咆哮し、そして、その巨大な飛竜は、体の二倍はあろうかという翼を羽ばたかせ、遙か上空へと去っていった。




戒「...................じ、寿命縮まった....」



ネル「......あ、あの飛竜の額の傷..........間違いない、マスターが120年前に付けた傷........あいつは、伝説の飛竜!!!..........でもなんでこの訓練用のジャングルに?」




戒「おい、マスターとか伝説の飛竜とかんなことど〜でもいいから、帰ろうぜ〜」



ネル「そうね、今回は公国のミスだわ.......マスターとかの話は、ボックスの中で聞かせてあげる」


....いや、別にいいんですけど



葉月は、切り株の上で気絶。


智成は、今だに木に同化しようとしている。



戒「おい、アホ.......置いてくぞ〜」

気絶している葉月を背負いながら言う。



智「ふ、ふははははは〜〜、あいつ、この俺様に恐れをなして逃げて行くとわ〜........まったくぅ〜つまらないなぁ〜♪」




俺は願った。



もう一度さっきの飛竜が現れないかと.....