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Re: 狩り☆ダッシュ♪ ( No.19 )
日時: 2010/11/29 16:24
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)


___目が覚めるともう朝になっていた。
早朝.....少し寒い。

まだみんな寝ている。



.....ネルの姿が無い。



ネル「みなさ〜ん、起きてくださ〜い」


突如ボックスの中の扉が開けられ、ネルがひょっこり顔を出して言う。



葉「....ふぁ〜あ、へ?ここどこ?」

大きな欠伸をして、葉月が起きる。



戒「葉月起きたか、おはよ...」


葉「おはよ........って、欠伸見られたぁ〜〜〜」


両手で顔を隠す葉月。




そして、まだ起きる気配がないアホ2名。




ネル「戒斗、その2人起こしてよ〜」





俺は、二人の耳元で囁く。


戒「あ〜、この肉ちょ〜美味そう。」



次の瞬間よだれを垂らしたアホ共がようやく目を覚ました。


智「にぃ〜くぅ〜...。にぃ〜くぅ〜...。」


うなっている智成。

と、その横で状況を把握出来ていない涼太。




ネル「みなさん、起きましたねぇ〜、じゃぁ行きましょう♪」



戒「行くってどこに?....」



ネル「集会所ですよ〜♪、何か依頼を達成したときや、依頼を受けるときには、必ず行くんですよ〜......あと、マスターにも会わないと、ね♪」



俺たちは、乗り物から降り公国を歩いた。

そして、すぐ近くの大きな建物に入った。



早朝だと言うのに、中にはハンターが沢山いてそれぞれ会話をしたり、酒を飲んだり、筋トレをしているものすらいた。


戒「ネル、まだ朝早いのになんでこんなハンターいるんだ?」



ネル「その依頼のモンスターによって出現時間って大体決まっているんです。ほとんどのモンスターは、早朝か深夜に出現します。.......私たちが昨日狩ろうとしていた飛竜の出現時間は、昼間でしたけどね♪」



男A「王女様じゃありませんかぁ〜」


周り「....王女様だ!!....こんな早くに」



周りで騒いでいた、ハンターがネルを見て言う。



女「おうネル、異世界の新人の腕はどうだった?」

一番奥の椅子に座っている、目の引きつった女性が言う。


ネル「マスター、今日はいらっしゃったんですね♪........それが、ちょっとトラブルがありまして.....」


あの目の引きつった女性がマスターなのか....


マスター「ん?、確か飛竜の子供の討伐訓練だったろ?」



ネル「.....そ、そうなんですが、現れたのは飛竜の子供ではなく、伝説の飛竜だったんです......あの額の傷、それにGクラスに劣らないサイズ.......あれは間違いないです!!」


周り「ええ〜〜〜!!」


男A「で、でも練習用の密林になぜ?........あり得ない!!」

女A「10年前もその前も、異世界からの助っ人は、みんな最初の討伐訓練で命を落としてるわ...............今の王女様は優しいから、嘘をついて、そこの異世界人を助けたんでしょ...」



ネル「違う!!!、みんなを死なせたくないのは本当だけど、本当にいたの...伝説の飛竜が.....」



マスター「ほぉ〜、それは面白いな........よし、そこの異世界人.......お前だ」


マスターは、間違いなく俺に指さしている。


嫌だ、俺に指を指さないでくれ.......


戒「おい智成、お前指さされてんぞ〜」


隣の智成に言ってみる。



智「えっ?俺?、やっぱ気づかれちゃうかぁ〜〜、俺の凄さに〜」

智成は、マスターに歩み寄る。



マスター「......おい、取り押さえろ」

マスターは、そばにいた大男に命令する。



智成は、大男に取り押さえられ、集会所の奥の方の部屋に連れて行かれた。



戒「あ〜......連れていかれたねぇ」

葉「うん、連行されちゃったねぇ」


涼「ちょっ、智成さんはどうなるんすか?」


戒「まぁ、死なない程度に鞭打たれるとか、そんなたぐいだろ....」


葉「ま、バカには調度いいんじゃないの?......手下、あんたも行けば」


涼「お、俺は遠慮しとくっす.....」



マスター「大丈夫だ、そんなことはしない......ただ、ちょっとした仕事をしてもらうだけだ。、それよりお前だ!!、王女の隣に立っているお前!!」



......はぁ、やっぱり俺か............なんて俺はついてないんだ....



戒「......なにか?」



マスター「お前にその伝説の飛竜を狩ってもらう。」




.........あっ、やべ〜.....幻聴が聞こえる。


戒「....あの、スミマセン....この近くに病院ありますか?、俺なんか最近幻聴ひどくて....」



マスター「頼む!!........お前しかあの伝説の飛竜にとどめをさせないんだ!!」


土下座するマスター。


そして、凄い形相で俺をにらみつけるハンター共。



戒「は?、なんで俺しか倒せない設定になってるんすか?.......大体俺初心者ですし、マスターが付けたんですよね?あの傷」



マスター「あの飛竜は特別でな、異世界からきた10代の男性に狩ることが許されている。実は、私も異世界人でな........異世界人はみんな最初の討伐訓練で死んだと言ったろ.......それは違うんだ。現に私は生きている、他のやつはどうなったかわしらんが............あの飛竜の傷は、今から100年前に私が異世界人の討伐訓練で、付けたものなんだ............あの一頭の飛竜のおかげで私はマスターになれた。今度はお前がマスターになれ!!!」




..........あ〜、マジでやべぇ。

病院行こう。