コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 狩り☆ダッシュ=>> 1話pt3 ( No.3 )
- 日時: 2010/11/12 16:16
- 名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)
俺は、午後の授業をなんなくこなし、先に廊下で俺を待っていた隣のクラスの葉月と一緒に、一年棟を目指すのであった。
階段を下り、二階の一年棟にたどり着いた。
早速、涼太のクラスに行ってみる。
戒「涼太〜、涼太いるか〜」
クラスのドアを開け、名前を呼んでみる。
「な、なんで、戒斗先輩がここに!?」
「か、戒斗先輩、握手してください!!」
「戒斗先輩!!、相談があります...」
葉「戒斗〜、相変わらず人気ものねぇ〜」
....ことは、こいつら一年の入学式のことである。
二年にあがった俺は、新入生代表に花束を贈呈する役に選ばれた....これは、委員会に所属していないもの同士がじゃんけんで決めるということで、俺が負け、渋々承諾したのである。
入学式は、順調に進みいよいよ花束贈呈だ。
俺は、ステージに上がり新入生代表の女の子に花束を渡した........がその瞬間、その子が口から吐血し倒れた。
もちろん、周りはパニック状態。
でも、俺の体は勝手に女の子を抱きかかえ、学校から歩いて5分ほどの病院に運んでいた。
自分でも不思議に思う.......
どうやらその女の子は、生まれつき心臓が弱いらしく代表の挨拶で、緊張した上に疲れがたまり倒れたのだろう。
......それで、俺は一年の間では勇者様とか、救世主とか呼ばれてたりする.......いい迷惑だ。
またこのときから涼太は、俺をあにきと呼ぶようになった.....
涼「あにき〜〜、待たせてしまって申し訳ないっす」
教室ではなく、廊下の向こう側から涼太が走ってきた。
戒「んで、どこ探す?」
智「あのさ、あっちにそれっぽいのいたよ〜」
.....えっ、なんで智成が...?
戒「おい、自称ゲーム神.....なぜここにいる?」
智「いちゃ悪いの?」
戒、葉「わるい!!」
智「まぁ〜、いいじゃんかよ......貴重な情報だぞ〜」
涼「智成さん、その子見たとこに案内して欲しいっす」
智「ここで切り札使用かぁ〜.....これじゃラスボスまで行けねぇ〜な〜」
こいつなんの話をしてるんだ?.....予測不能だ。
_____校舎裏。
俺たちは、智成に案内されて校舎裏に来た。
戒「あれ?....ここって、一時間目に智成が持ってた、自称PSP型時限爆弾を先生に捨てられた場所じゃなかったっけ?」
智「.........あ、あ〜アレね..........じ、実は....本当のPSPだったんだぁぁぁぁぁあああああ〜〜〜〜〜〜」
戒「.....知ってまぁ〜す。」
それから、自称ゲーム神と名乗る男は、PSPとやらを探し始めた。
葉「あ〜.....なんかよく知らないけど、色んな意味で残念ね」
ああ、さすが葉月、理解してらっしゃる
涼「あっ!!、あにき!!、あの子っすよ!!!」
涼太が指さす先を見ると、白いフード付きの鎧?を来た髪の白い少女が、地面に何かを書いている。
涼「君〜、朝の子っすよね〜」
俺たちは、その子に歩み寄る。
少女「あっ〜!!、朝の人〜!!」
少女は、こちらに満面の笑みで手を振る。
戒「.....なぁ、葉月、あの子そこでPSP探してる方と似た臭いが......」
葉「ええ、私も薄々感じてはいたわ......」
涼「あの、今朝は逃げたりしてわるかったっす.....それで返事なんすけど...」
少女「返事?.....なんの?」
戒「....きたな...」
隣で、頷く葉月。
涼「ええ〜!?、今朝俺に告白したっすよね?」
少女「え〜と.....勘違いされてませんか?」
涼「....じゃぁ、あの手紙は何だったの?」
少女「ああ、あれは異次元転送装置です♪」
戒、葉「きたぁぁぁぁぁぁあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
異次元転送装置.....その一言で俺と葉月はすべてを悟った。
.......この子、電波さんだ。
涼「そうなんすか〜、じゃなんで俺の下駄箱に入れる必要があったんっすか?」
電波さんを前に平然と接する涼太が怖い。
戒「おい、涼太、追求すんな〜」
少女「次元をゆがめることのできる座標が、ちょうどあなたの下駄箱と一致しただけなんです......だから協力してとお願いしたのですが.....」
戒「....この子、完璧いってしまってらっしゃる。」
葉「なぁ〜んだ、じゃあ単に、手下の勘違いだったわけね..........それと、気になる発言があったけど、知らないふりしてあげるわ.....」
智「なんだぁ〜?面白そうな話してんじゃねぇ〜かぁ〜〜」
戒「あれ?、見つかったのかぁ?」
智「.....もう、あきらめた。....そんで、墓作ってた......」
戒「いや〜、そんな深刻に言われても困るんですけどね〜〜〜〜」
自称ゲーム神がうつむきながら、指指す先には土が盛られ、てっぺんには、そこら辺から抜いたのであろう雑草が一本刺さっていた。
「・・・」
何も言うことはない。
少女「じゃ、私そろそろ帰りますけど.....みなさんも来ます?」
涼「どうしやす?、あにき行くっすか?」
戒「ううん、.....いかない。」
俺は、微笑み強く宣言した。
葉「私も.....なんか怖いわ......色んな意味で。」
少女「え〜〜行かないんですかぁ〜〜......私、私....泣いちゃいますよ...」
...勝手に泣いてくれ。
涼「なんか、可愛そうっすよ.....あにき、行くだけ行きましょうよ...」
戒「はぁ〜、まったく....少し行くだけだぞ」
この日の俺は、どうかしていたのかもしれない。
その子に付いて行くことになった。
葉「戒斗が行くなら私も.....//」
戒「葉月、今日のお前もどうにかしてるんじゃないか?.....いつもなら厄介ごとはゴメンっていって逃げるのに....」
葉「まだ分かんないの〜.......鈍いわね〜、気づきなさいよ〜//」
なに赤くなってんだか俺には理解不能だ。
少女「さっ、行きましょ♪」
俺たちは、少女の後をつける。
智「あれ?、俺は〜〜?」
その後から、智成が追いかける。
戒「智成〜、こっち来んな〜.....変なのは一人で十分だ〜〜。」
智「来るな....逆を読めば来いと言うことだな〜、甘いぞ戒斗、クイズを出すならもっと難易度の高いやつでたのむ〜」
.....無視しまぁ〜〜す。