コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 狩り☆ダッシュ=>> ( No.7 )
日時: 2010/11/16 16:40
名前: 皐月凪 (ID: VozPDcE.)

戒「ただいま〜」

母「おかえり〜......あれ?その子は?....もしかして彼女?」


恋紀「え〜!!、恋愛に鈍感なあのおにぃが彼女連れてきたぁ〜!?」

俺たちの声を聞いて二階からドタドタと降りてきたのは、妹の恋紀コイキだ。

恋紀は、一応俺と同じ高校の一年生だ。


戒「ちげーよ、勝手にきめつけんな!!.....こいつは、ネル.......なんか恋紀、お前に憧れていたみたいだぞ.....テスト近いし、勉強とか色々教えてやれ、それと母さん、ネルを今日一日泊めてやってくんないか?」

よし、適当に理由作ってネルの面倒を恋紀に見させよう♪

母「なになに〜、息子が連れてきた女の子だもの〜、泊めない訳ないじゃない〜....さぁ、夕飯の支度しなきゃね♪」

そう言って、母さんはキッチンへと走って行った。

恋紀「憧れ?.......だって私その子知らないよ....」

ネル「始めまして、私はネル......いせか....う゛っ」

俺は、ネルから発せられた不審な発音を察知し急いでネルの口を塞いだ。

戒「余計なこと言うなっていったろ!!」


ネル「あっ、ついつい.....エヘッ」


戒「.....エヘッ、じゃねぇ〜だろ!!....まったく、危なっかしい」

恋紀「な〜にが危なっかしいの?」

戒「いや、何でもない」

ネル「うん、ただ私が異世界人なのを隠しただけ♪」


戒【・・・・・・】



.....終わった。



恋紀「なにそれぇ〜〜♪私オカルトとかだ〜〜〜い好きなの!!!、詳しく聞かせて!!.....さっ、こっちこっち♪」


.....そうだった。

俺の妹、大のオカルト好きなのを忘れてた。



戒「恋紀〜、あとそいつ任せたから.......このことは、父さん母さんには口が裂けても言うなよ!!」


恋紀「分かってるって♪、おにぃ〜ありがと〜♪」

ネルと階段を上がりながら、言う我が妹。


なんだかんだいっても、やっぱ心配だ。


あ〜、とりあえず風呂でも入るか......

俺は、自分の部屋に行き、パジャマを取り浴室へ向かう。


戒「今日は、森林の香りにしようかな」

俺は、浴槽に森林の香りがする入浴剤を入れる。


体を洗い、浴槽に浸かる。



風呂から上がり、リビングの方へ行くと中華系のいい香りがしてきた。

もう、テーブルには料理が隙間無く並べられていた。

今日の晩ご飯は、エビチリに、チンジャオロース、チャーハンに中華あんかけという豪勢な中華料理だった。


戒「なんかいつもより豪華だな」

母「今日父さん飲み会で帰り遅いし、ネルちゃんも来てるから、母さんふんぱつしました♪」

戒「あっそ」

母「なに〜、もっと喜びなさい!!.......そうだ、恋紀たち呼んできてくれない?」


戒「分かった」

俺は、階段を上がり二階の俺の部屋の隣、恋紀の部屋の前に来た。

部屋のドアには、「取り込み中」の立て札が,,,,,,,,,,なにをしてるんだか....


部屋の前で呼ぶ。

戒「恋紀〜、晩飯できたってよ〜」


恋紀「あ〜、はいはい、今行きま〜す........そんで、セントペルー公国ってさ..........」


....ん?、今変な言語が混じってたような....

「ガチャッ」

その時、恋紀の部屋が開く。

恋紀「ちょっとおにぃ、ネルちゃんってセントペルー公国の王女様なんだって♪、それ先に教えてよ〜....なんでもモンスターを狩ってるとか♪」


.......あれ?、セントなんとかの王女までは知ってるが、モンスターってなんだ?.......狩りってなんだ?


戒「........ネル、お前は何をしゃべりなさった?」


ネル「う〜ん、主にセントペルー公国の歴史とか、私の仕事とか、なんでこの世界に来たのかとかそんなとこだよ、内部までは話してないから大丈夫♪」


戒「そう、まぁ、ネルがなにを言おうが関係ないか.......さ、行こうぜ」



「せ〜の、いただきま〜す♪」

ネル「いただきます?」

恋紀「食べるときの挨拶だよ、すべてのものに感謝していただきますって.....セントペルー公国では、しないの?」

戒「ブッッ......恋紀、なんだかよろしくない言葉が混じっていたような気がするんだが気のせいか...」

恋紀の発言に思わず、スープを吹きそうになった。


恋紀「あ〜、ついつい.......テヘッ」

戒「テヘッ、じゃねーだろ!!.....あれ?このセリフどっかで言ったような....」

恋紀「ネルちゃんから教わったんだよ、テヘッて言うと何でも許してもらえちゃうんだってぇ〜」

戒「............テヘ。」




この日、ネルは恋紀に寝かせてもらえなかったようだ。
また俺は、隣の部屋から聞こえてくる不可思議な音に耳を寄せながら、夜を明かした。