コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 音色の旅に祝福を ( No.4 )
日時: 2010/11/23 11:49
名前: 真白 (ID: h9rhVioE)

 ◇◆◇

「ファナぁ!起きてきて、早く準備しなさいよぉ!」

どうやら、考え込んでいるうちに、寝てしまったらしい。
階段の下から、エミリー姉さんが叫んでいる。
そういや、今日は出発日だったぁ・・・。

「は〜い!分かったぁ!」

下に向かってそう叫び、ベッドから飛び降りる。そして、やっぱりレトロなクローゼットから柔らかくて動きやすい生地の、若草色のチュニックとゆとりのあるベージュの七分丈レギンスパンツを取りだした。

ちゃんと着終わると、急いで階段を下りてダイニングキッチンへ向かう。
(なぜ、そんなに急いだかというと、エミリー姉さんは時間にうるさいから)

もう、ダイニングテーブルには、朝食のフレンチトーストとミルク、サラダにフルーツが用意されていた。
エミリー姉さんは、とうの昔に朝食を食べてしまったらしく、1人分しか用意してなかった。

「おはよう。・・・ほらほら、早く食べて」
「おはよ・・・。そんなに急かさないでよ。まだ、時間はたっぷりあるんだから」
「口答えしてないで早く食べる!時間にゆとりを持って行動した方がいいんだから」
「分かったよ。いただきまぁす」

あたしは、そう答えると、フレンチトーストを食べ始めた。