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第四話　[白い十字架を掲げて]


「…遅いぞ　何をやっていたんだ フランシス。」

一人の老け顔の男が、少し怒った表情でフランシスをにらみつける。

「…すいません　ジャッジ達に少し叱られていまして。」

フランシスは、少し反省したのかしょんぼりとした顔で視線を床に逸らす。

「…ジャッジか　お前、大聖堂で何かやらかしたのか?」

老け顔の男が、フランシスにそう訊く。

「いえ…　やらかした訳ではありません　イジャーダ・アンドロフ様。」

フランシスがそう答えると、フランシスは振り向き教会の一番上に設置された十字架を指差した



「全ての発端は、血月の夜。」