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- Re: マイクテス。—陽光学園放送部活動記録— ( No.13 )
- 日時: 2010/12/01 18:15
- 名前: むーみん ◆bbb.....B. (ID: 20F5x0q3)
- 参照: いつにないハイペース更新。大丈夫なのか、これ。
◆活動記録5月分
「お彩やおやhfdkり」
「お彩や親にお謝り」
「お彩八百屋におやあまり」
「お彩やあおああやにお謝り」
「お彩さ、いい加減お前親に謝れよ。もうマジで。親泣くぞ? それでもいいのか?」
一応、設定は放送部というわけで、今は発音練習の最中だ。
ちなみにこれは簡単な早口言葉。
もちろん、最後の崚先輩のはちょっと違うが。
あ、いや、そもそもちゃんと言えてるの俺だけなのだが。
「蛙ぴょこぴょこぴょこ3ぴゅhdhr」
次に部長がオーソドックスすぎる早口言葉を壮大に噛んだ。大丈夫なのか、放送部部長。
まあいい、次は俺が言う番だ。
「早口言葉もう飽きましたー」
次に俺が言おうとしたまさにその瞬間、隣からけだるい声が聞こえた。
そう言ったのはほかでもなく、もちろん崚先輩。
いやいや、先輩が一番言えてないだろ。むしろ早口言葉じゃないだろ。というどうしようもなく湧きでてくるツッコミはそっと心の中にしまっておこう。
「私もそう思ってたわ」
え、麗奈先輩まで?
「僕も。どうせ言えないし」
おいおい。
「そうね。休憩っ!」
おいおいおいおいおい。
「ちょっと待ったぁぁああ!」
許せなかった。
自分のプライドが許さなかった。
相手は仮にも先輩なのだが、気がつけば机をバンっと叩き、そう叫んでいた。
開始十分で休憩だと? アホじゃないのかお前ら。
「それ本気で言ってるんですか? 放送改革はどうしたんですか」
「放送改革? ……何それ?」
「4月の一番最初の部活の時に言ってたじゃないですか、あなたが。つい先日前に」
「そう言えば、美玲ちゃん言ってたわね。そんなこと」
「そうだっけ?」
部長が首を傾げてそう言った。
この人……数日前に発した言葉を本当に完全に忘れているようだ。
あきれて声も出なかった。
「ラジオやりましょう」
「はい?」
「え?」
「あぁ?」
「ん?」
あまりにも唐突に告げられたその発言に、皆の声が重なった。
そして部長に視線が集中する。
一方、部長は自信満々の顔で腕を組んでいる。部長の後ろにあるいつものホワイトボードにはいつの間に書いたのか、相変わらず薄い文字で「放送部ラジオ計画」とあった。
……インクがないのなら、いい加減ペンを変えればいいんじゃないだろうか。
「どうしたの? 急に」
「ラジオよ、レディオ。お昼の放送の時間に、校内ラジオするのよっ!」