コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: スキだと言えたら Chapterⅱ オリキャラ募集。。。 ( No.19 )
- 日時: 2010/12/19 20:12
- 名前: 美桜 ◆QfbalvjOYM (ID: aUzRFwNt)
#6
やっと、私は本来の私に戻れたんだ。もう、藍斗は私に必要ではなくなった。藍斗のことは今でもスキだけど、それは幼馴染としての愛情。この判断が正しかったのかはわからないし、いつまで経ってもわからないと思う。でも、きっと藍斗はこうなることを望んでいたのだと思う。私が藍斗から離れて、他の男の人に恋することを-----…。
「あらあら、おしどり夫婦の登校ですかな?」
瑞姫が、からかうように私と裕人に言う。クソッ、ハメられた……。風邪で休むって言うから、登校途中に会った裕人と一緒に来たのに…。これを言いたいがために嘘ついたのか !!
「瑞姫ちゃん」
「なーに? 美維子ちゃん」
「×××で詫びろや、この×××××があぁぁぁ !!!」
「あら、そんなこと言って良いの? じゃあ、ばらしちゃっおっかなぁ、あ・の・こ・と」
あのこと…? 覚えがないのだが……。
「………」
「今日は私が勝っちゃったぁ☆」
クソッ !! 3連勝中だったというのに… !
「朝っぱらから口げんかすんなよ…」
裕人が隣で、ウンザリした顔で言う。
「「喧嘩じゃないんだなぁ♪〜」
私と瑞姫が言うと、裕人はもう良いよ、と言うように首を振って自分の席へ着いた。
私が藍斗の元へ逝こうとしてから、今日で一カ月。あの時、私と藍斗は一緒に学校へ戻り、瑞姫に謝った。中々許してくれないのか、と思ったけど、案外すんなり許してくれた。というか、瑞姫の方からも謝られた。何でだろ? ま、その日から、私瑞姫との絆は深くなって、そして-----私と裕人が付き合うことになった。ということで、今日は一カ月記念日である。
「「「美維子 ! 裕人 ! おめでとぉ !!」」」
クラスのみんなが、私と裕人に向かって拍手している。や、てか何でクラス全員? おかしいだろ? 記念日って、こんなに豪華に祝うものだっけ?
「おぉ !! こんなに祝ってくれて、俺嬉しいやぁ☆」
裕人…。お前はどこまで単純なんだ !?
「それは何より。この計画には、全員が賛成してくれたんだよ〜」
と、瑞姫が言う。でも-----本当は瑞姫も私も知っている。賛成したのは全員ではないこと。手をあげてのは全員だったらしいけど、本心から手をあげていない人がいた。-----金田胡桃である。私と裕人が付き合い始めてから、胡桃の私に対する態度が一変した。大人しくて、誰にでも好かれるモテ子の胡桃。前までは、瑞姫ほどではないにしても、遊んだりとか、恋バナしたりして、仲が良かった。けど、最近は話しかけてもくれない。きっと-----いや絶対-----胡桃は裕人がスキなんだ。でも、私は絶対に裕人を渡さないからっっ !!
「んー…。どうやって二人を苛めてあげようか…」 瑞姫が言った。や…あの……。
「瑞姫ちゃん? いや、ドs魔がぁ !! 苛めるたぁどういうことだぁ !!??」
「いやぁ、さぁ。こ〜んな幸せな二人を見てたら、つい苛めたくなっちゃうんだよねぇ。みんなもそう思うでしょ?」
クラスメートの子たちが、うんうんと頷く。たぶん、瑞姫の圧力に負けてるだけだとは思うが。
「じゃあ、王様ゲームしようよ。みんなで」
そう提案したのは、胡桃だった。皆は、驚いたように胡桃の方を向いた。なぜなら、今まで胡桃が何かを提案したりすることはなかったからだ。-----あの意味ありげな笑顔。きっと何かを企んでいる。
「いいんじゃね、王様ゲーム」
裕人の言葉に、胡桃は嬉しそうに微笑んだ。
それは、私を悲しみのどん底に付き通すかのような笑顔だった----------。