コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: スキだと言えたら Chapterⅱ オリキャラ募集。。。 ( No.23 )
- 日時: 2010/12/27 15:50
- 名前: 美桜 ◆QfbalvjOYM (ID: aUzRFwNt)
#7
負けない、絶対に。胡桃には…。いくら胡桃が可愛いからって。そりゃ、胡桃の方が私より何倍も可愛い。だからって、裕人は私の彼氏だから。負けない。負けてたまるもんですかっっ… !
「んじゃ、カード配るよぉ」
瑞姫が、番号の書かれたカードを配り始めた。よぉし…。勝負の始まりだぁ !
「皆、貰った?」
「「はーい !」」
「んじゃ…。王様だーれっっ !!」
瑞姫が言うと、手を挙げたのは-----金田胡桃。胡桃だった。やれるものならやってごらんよ、胡桃。勝つのは私。私なんだからね !
「え〜、ウチぃ? どうしよっかなぁ♪」
ムカッ !! こんなに胡桃ってムカつかせる子だった? たぶん、そんな気がするだけだとは思うけど…。でも嫌 ! なんか嫌ぁっっ !!!!
「んじゃ、5番の人とウチは付き合うなんてぇ。女の子だったら、ウチとハグぅ♪」
----------っっ!!?? く、胡桃って…。こんなに大胆な子だっけ? 付き合うって……。すっごい勇気あるなぁ。ある意味憧れるよ、そーゆーの。いや、そこが問題なんかじゃなくて。もし、5番の子が裕人だったら…? そんなはずないとは思うけど…。なにせ、その確率は42分の1。ない…はずなんだ。
「5番の人だーれっっ !!」
そう言った瑞姫は、超ニヤついてた。そういえば、瑞姫はこういうの好きだったよなぁ、恋バナとか。ま、そういうことで私は、手を挙げた人を探す。そして、挙げたいたのは-----や、そんなことあり得ない-----胡桃が超能力者でない限り-----手を挙げたのは-----風早裕人。裕人だった。ハ、ハハハ。ハハッ、ヘヘッ……。はぁー------っっ !!??
「えぇ !? 5番って裕人君だったのぉ? キャハッ ! ウチ、すっごく嬉しぃなぁ〜♪」
わざとらしっ ! ホント、むかつく… ! ていうか、何で5番が裕人だってわかったの??? ま、まさか胡桃って超能力者? だから、裕人の番号を言い当てたのかな……。や、そんなことどうでもいいんだ !! こ、このままじゃ胡桃と裕人が付き合っちゃうじゃん !
鬼のような形相で、胡桃に飛び掛かろうとした私を、瑞姫が止めた。私の肩にそっと手をのせ、瑞姫は首を横に振った。
「言っちゃダメ、裕人の様子見よ。裕人が『わかった』って言うと思うの?」
そうだ…。裕人が「わかった」なんて言うはずないんだから。きっと断ってくれるはず。で、でも「わかった」って言っちゃったらどうしよう? あぁ、だんだん心配になってきたあぁぁ !!!
「落ち着けごらぁ゛! 首ちぎるぞドアホがぁっ !!!」
瑞姫が化けの皮をはがして言った。これが、瑞姫本来の姿である。
「うん…いえ、わかりました。瑞姫様」
「よしよし」
そして私は、裕人の顔を見る。予想とは違い、裕人の表情は変わらず、冷静を保っていた。
「金田」
裕人が胡桃の名前を呼ぶ。いよいよだ…。
「ごめん、それはできない。代りになんかするから。付き合うとか、キスとか以外だったら」
裕人…。すっごく格好良かったよ !! うん、惚れなおした !
「そっかぁ…。だよねぇ♪ じゃ、ハグしてよ。ウチと」
…………。そうきたか。ま、付き合うんじゃないから、別にいいか。嫌だけどっ !
「お…う」
少し嫌な顔をした裕人は、そっと立ち上がった。そして、胡桃がそばに立ち寄ってハグした。
まだ王様ゲームは終わっていない------------…。