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Re: スキだと言えたら  Chapterⅱ オリキャラ募集。。。 ( No.31 )
日時: 2011/01/07 14:50
名前: 美桜 ◆QfbalvjOYM (ID: aUzRFwNt)

#8

 「じゃ、次。王様だーれっっ !!」
 瑞姫の言葉に、女の子のような声の人が反応した。

 「僕じゃん !! 僕だよね ?」
 王様が奏人だとわかった瞬間、教室中がざわめき始めた。奏人は、クラス一の、可愛い系男子だ。女子からのウケもよく、なにより可愛い。私的に、クラスで…いや、学校で一番奏人が好きなのは、瑞姫だと思う。恋愛感情じゃなくて、なんていうんだろう……。友情じゃなくて…そのぅ………。

 「キャーっっっ !! か・な・とく〜ん !! 私のかぁいい弟…じゃなくて、妹ーっっっ!」
 そうだった。妹として、だ。瑞姫は一人っ子だからなぁ…。で、でも、言っておくが奏人は正真正銘の男である。外見が-----外見と性格が女々しいだけで。
 奏人は、“イケメン☆騎士団”の一人、“ショタの奏人”。その他のメンバーとしては、“クール風雅”の羽淵風雅。“イケメン大将裕人”の裕人。裕人の彼女として、裕人が大将なのは嬉しい。とにかく、その“イケメン☆騎士団”をつくったのは、学年一権力の高いグループ-----女子三人、男子三人で結成されたグループ。勿論、“イケメン☆騎士団”を考え付いたのは、そのグループの女子の誰か。そして、イケメンがあれば可愛い !! もあるわけで。 

 ま、その話はおいて…。とにかく、王様は“ショタの奏人”こと奏人となった。

 「ん〜…。何番が良いかなぁ♪」

 「キャハーッッッッ !!!」「可愛いっ !」「か〜な〜と〜くーんっ !!」
 女子のほとんどの子が騒ぐ。奏人が喋るごとにそんな反応してたら、きりないよ。

 「じゃあ…。28番と39番の人が、手ぎゅーって握るっ !!」

 「『ぎゅー』だって !」「指名されたコ羨まし…」

 「じゃ、28番・39番の人だーれっっ !!」
 瑞姫の声に反応したのは----------ていうか反応ないじゃん。誰だよ !? え…私と瑞姫、ちゃんと全員分の数字用意したよ !? 

 「………あたし」「………俺」
 指名されてから約三十秒。反応したのは、“クール風雅”こと風雅。そして、“クールビューティ歩羽”こと歩羽だった。
 なるほど。あの二人ならすぐに反応しないだろう。クールなわけだし。ということで、歩羽の説明。“イケメン☆騎士団”の女子バージョン-----“カワユス☆姫”もある。歩羽はその中の、“クールビューティ歩羽”。その他のメンバーとして、なぜか私も入っている“カワユス姫美維子”だとさ。そのおかげで、私と裕人は“パーフェクトコンビ”なんて言われてる。別に嬉しくない。そして、あと一人が“フワ系瑞姫”。どうして瑞姫がフワ系なんだ !!! 私が命名するとしたら“暗黒の瑞姫”。

 「んじゃ、お二人さん。『ぎゅー』っとやっちゃってくださいな」
 瑞姫の言葉に、二人-----風雅と歩羽の顔が真っ赤になった。お ? これは……もしかして… ! 
 私と瑞姫は、顔を合わせる。瑞姫の顔からして、よくないことを考えているのはわかる。私は、みんなの視線から外れて、そそくさと瑞姫の元へ行った。

 「絶対両思いだよね、あの二人」
 瑞姫が言う。

 「うん。くっつけたい」
 にやり。私と瑞姫は不適な笑いをした。










 「風雅君♪」
 風雅の元へ、瑞姫が行った。作戦A実行 !!
 私は、きょとんとした顔の歩羽の方へ向かった。

 「歩羽ちゃ〜ん☆ ほらぁ、王様の指示に従わないと♪ ルール違反だじょ ?」
 わざとっぽく、でも歩羽にとって痛いところを突いた。バスケ部として、“ルール違反”というのは、許されないことなのだ。
 ちらっと、瑞姫の方を見る。瑞姫の方も上手くいっているみたいだ。ふふふ、もうすぐで貴方達は恋人…。

 「わ、わわわかった。ぎゅーってしようじゃないか。なぁ、風雅」

 「お、おう」
 ドキ、ドキ、ドキ……。
 なぜか私がドキドキしてるよぉ !!

 ぎゅ、っと。歩羽が風雅の手を握った。その時、瑞姫が風雅に向かって叫んだ。

 「風雅 !!! 歩羽に言うことあるんじゃないの !!」
 おお ? と、周りが囃し立てる。
 風雅も歩羽も顔が真っ赤だ。こんな二人、みたことない。だって、いつも二人とも無口で、すっごくクールだから。こんな取り乱してるの見てたら…おもしろいや〜。あ、黒いとか言わないでーっ !!

 「え、あ。はい……。---------如月、俺と付き合って下さい」
 風雅が、顔を真っ赤にして-----いまにも爆発しそうに-----言いきった。
 よくやったぞ、風雅 !! と褒めてやりたいところだけど……。その必要はないようだった。

 
















 「ああ、よろこんで」