ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

輝弥はとある住宅街の路地を駆けていた。それも録画したアニメを見るために。
案外、いやあまりにもくだらない理由なのだが輝弥にとっては重大なのである。
いち早く内容を見たいから…。まぁ誰もがため息を着くのは明らかだ。

「結構走ったな、ちょっとペースダウンしよっと」

さすがに全力疾走を続けていたら疲れるため普通に歩き始めた。
そして今上空から何かが吹っ飛んでくる。それに気づかず輝弥は歩き続けた。
その落ちてくる物体は輝弥の方に飛んでくる。さすがにもう気づいた。
なんとか前にジャンプして衝突を免れた。落ちてきた物、それは———。




白衣を着た銀髪碧眼の少女であった。輝弥の目は輝いた。
何せ完璧なロリっ子だったからである。これで二度目のため息をつくであろう。

そこにもう一人人間らしき者が現れた。とても奇妙な格好をしている。
輝弥は首を傾げた。しかしすぐにどういう状況におかれたか分かったらしい。
それはこの三人が三角関係だという事。…本日三度目のため息をついておかしくないだろう。
この輝弥という少年のあまりの馬鹿さに———。

「おい、そこの現代人。その少女を渡せ」
「嫌だね、こんなロリっ子めったにいないから」
「じゃなきゃ、お前を排除するぞ」

すると輝弥は一つ軽くため息をついた。そして微妙な表情、
そして呆れた目つきで不思議な人間を見た。




「ふぅん、あんた悪の手先みたいな感じの人か？ちっと予想と違ったみたいだな。
ならこの少女を守るために奇跡を起こしてお前を倒すだけだよ」


その時の輝弥の目つきは真剣なものに変わっていた。