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「ば、馬鹿な…。この時代にそんな武器があるなんて…」
「武器じゃねぇよ…、これは俺が生んだ奇跡だ…」
「き、奇跡……！？そんなものあるわけないだろ…」

男は妙に動揺している。やはりその光の剣が影響しているのだろう。
実は輝弥も一瞬動揺していた。何故自分の手元に光でできた剣があるのか。
しかし疑問はすぐに解消された。これが奇跡という事に気づいたから。



「奇跡っつーのはな、気持ちと運が生み出す力なんだよ…、そして奇跡ならここにある」

そして輝弥は右手の親指で自分の事を指す。それほどの自信家なのであろう。
それほどの自信が奇跡から来ているというのも少しあれだ。
そこをいち早く謎の男は気づいて口を開ける。

「…奇跡なんてっ、単なる偶然にしか過ぎないだろ！？」







「一つ教えといてやるよ…。俺の奇跡っつーのは必然だって事をな」

そして光の剣で謎の男にとどめをさした。すると突然消えてしまった。
輝弥は何だろうと思ったがすぐに少女の方を向いた。
そしてしゃがんでわざわざお姫様抱っこをしてよろけながらアパートへ向かった。

あ、後鼻血を若干垂らしながら—————。


第一話完結。