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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: こんな俺でも奇跡を起こすっ! オリキャラ大募集! ( No.30 )
- 日時: 2010/12/28 17:54
- 名前: ZERO ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
「なら死んでも後悔するなよ」
ソルナードの剣には炎が灯っていた。いやそんなレベルを遥かに超えていた。
むしろ炎が剣に燃え盛っているでもおかしくはなかった。しかし輝弥は動揺しなかった。
「……生憎なんだけどさ、そんなパフォーマンスはいいから早くやろうぜ」
「違うっ!それはパフォーマンスなんかじゃない、!!」
「へっ!?う、うわあぁ!!」
へっぴり腰だったが間一髪で炎の剣を避ける事ができた、あくまで間一髪だが。
あれは反則だろっ!?誰が見たってそう思うってば!!レーザー砲はマジでレーザーだったけど…。
「お前は属器も知らないのか…」
「知るわけねぇだろっ!!大体属器ってなんだよ!?」
「その名のとおり属性を持った兵器の事だ、型によっては色々だが…生憎教える気はないから」
冷たい視線をこっちに送ってきて瞬時に間合いを詰めて剣を振るった。
それは見事なまでに輝弥を捕らえてしまった。しかし煙の中から出てきたのは無傷の輝弥だった。
「……これはどういう事かな?」
「いわゆる奇跡的生還ーって奴だよ、生憎教える気はないから」
輝弥は本気モード、しいていうなら奇跡を作り出した。
しかしこれは運が起こした奇跡であって輝弥が起こしたものではなかった。
まあイコール大ピンチという訳だった。足腰ブルブル震わせている。
「俺大ピンチぃぃい!?逃走!!」
そういうと一目散に逃げ出してしまった。ソルナードはため息を吐いた。
そして呆れた目で輝弥を見て生気のない言葉を吐き出した。
「腰抜けが………」
「輝弥…、見込み違いだった…」
アリアは悲しそうな声を出したのだった。この時の奇跡は偽りだった、あくまで『この時』だが。
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