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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: こんな俺でも奇跡を起こすっ! 参照250突破。 ( No.42 )
- 日時: 2011/01/16 09:59
- 名前: 蒼天の彗星 ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
「…ほう、そうか。なら無理にでも遺言にしてやる!!!」
ソルナードの剣から炎が燃えさかる。しかし輝弥は一歩も引かずに仁王立ちしている。
そして尋常な速さで接近してくる、ソルナードの剣は輝弥に振りかざされた。
ガキンっ!
ソルナードの剣は簡単に弾かれた、それでもソルナードの表情は変わらない一方だ。
そんな事よりも何故今剣が弾かれたのか、しかしその疑問はすぐに解決した。
輝弥の手元にはまた光の剣が握ってあった、輝弥の表情はやがて自身気な表情に変わる。
「………これは何のマジックだい?」
「マジックと奇跡を一緒にすんな」
「まあいい、お前が死ぬ事には変わりない」
そしてもう一度ソルナードの剣が振りかざされたその時—————。
「光速、乱れ切り」
輝弥はソルナードの後ろに立っていた。何が起こったのかはまったくわからなかった。
しかしソルナードは自然と地面に横たわってしまった。体が全く動かない。
「お前に未来を定められるほど人間ってーのは弱くねえよ」
しかし輝弥は止めを刺す様子が全くなかった。そのためかソルナードはイライラしていた。
そして自分の怒りを一つの言葉に託して叫んだ。
「お前っ!!何で私に止めをささない、同情か!?そんなものいら…」
「違う、あくまで俺は人が死ぬのは見たくない、それだけだよ」
そして輝弥は一息ついてもう一度言葉を紡ぎだす。
「オッサン、いやソルナード。まあまたやる時は気楽にやれよ、何だか苦しそうだったし」
輝弥は気づいていた、ソルナードはクールな素振りばっかりしていたが、
本当は仲間だったアリアをさらうのが嫌だった事を。
そしてアリアに手をかして自分のアパートの方へまた歩きだしていった。
三話完結。
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