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「やっと終わった…、あいつの顔でも見てこようっと」

昴はため息をついた直後にそういって教室を出る。
教室を出た瞬間、昴はある違和感を覚えた。
なんか足元がドロドロしてる…っていうかもう足濡れてる。
そんな違和感を抱えていたが決して下を見なかった。
そして横を向くとそこには赤い銅像があった。




—————————————いや、鼻血にまみれた輝弥であった。

「ちょっとまてぇええええ！！！おまっ、何したらこうなるんだよ！？」
「いや、ただ単に妄想していただけで…」
「てめぇは変態かっ！？……ごめん、変態だった」

昴は呆れたように前言撤回した。下を見るともう膝まで鼻血が来ていた。
何でこんなに鼻血が出ても死なないのかはさておき、
周りを見渡すと他の生徒もすごい被害を受けている。
昴もつっこみを止めてこの状況をどう乗り越えるか考える。
そしてすぐに目を開き輝弥に近づいた。そして即座に口と鼻を押さえる。

「むぐぐっ！！！」
「がまんしろっ！！」

そして無理矢理校庭まで輝弥を連れてきた。
しかしこんなところで何をするのだろうか？
誰もが疑問を持つ場所で衝撃的な行動に出た。





「くらぁああああ！！！」

まさかの校庭の地面に顔面をめり込ませた。
結局無理矢理だったが鼻血は止まったらしい。
まあこんなのんびり？していられるのも今のうちだろう。
今、この高校、いや全世界に危機が迫っているのだから。