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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: こんな俺でも奇跡を起こすっ! オリキャラ大募集っ! ( No.51 )
- 日時: 2011/01/31 20:10
- 名前: 蒼天の彗星 ◆7dc6rjLZUg (ID: A9EK.QpX)
「はい、じゃあ再度事情聴取を始める!」
「…………」
今日も輝弥は事情聴取とやらふざけきった事をするらしい。
そのおかげであの時瀬っていうやつは無理矢理小部屋に連れ込まれるし。
…っていうか全然気にしないで本読んでる時瀬も凄い。
「おいっ!口を開けっ!!!」
「……」
何だこの空気。全然動揺していないって神業だろ、おい。
そう重宮昴は心の中でぶつぶつ呟いていた。すると輝弥は時瀬を軽く叩こうとした。
ダンっ!!!
「痛ぁあああ!!!」
「…どうしたの」
輝弥は何も無いはずの場所に手をぶつけて痛がっている、そして時瀬はやっと口を開く。
輝弥と春夜と昴は口をポカンと開けて呆然としていた。こいつは何者なんだと。すると時瀬は言葉を紡いだ。
「早くして一言で簡潔に」
「…あ〜、めんどくせえからやめ、行こうぜ」
いきなり輝弥はやる気なさげな声を出して小部屋から出ようとする。
昴も春夜も立ち上がって小部屋から出る。時瀬が立ち上がった時、
輝弥は時瀬にラリアットをお見舞いして壁に押し付ける。
「おい、お前。今恋してるだろ?」
「ッ!?何で僕が」
「今更無駄だ、お前教室にいる時女子の誰か見てたのはバレバレだ」
小声で時瀬と質問のやりとりをしていた。
そして流れるように言葉を紡いでいく。
「……んで、それはそうとしてさっきのは何だ?」
「………」
時瀬はそれを期に数分間口を閉ざしたまま開かなかった。
輝弥は軽い溜め息をつくと押さえつけていた手を離してドアを開ける。
「まあいいや、じゃあな。ご達者で」
変な言葉使いをして輝弥はその場を去った。
————————それぞれは胸に思いや謎を秘めて歯車は動き出す。
希望と絶望、偶然と必然の歯車は動き出す。やがて物語は始まりを告げる。
完。
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