コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: *大好き*なんて言えるわけ無いじゃない。*-8話更新!!-* ( No.32 )
- 日時: 2011/01/03 15:19
- 名前: 抹茶★゛ ◆flztcwlYqU (ID: AuRKGmQU)
- 参照: @抹茶??なにそれ??おいしいよ??_____
*-第8話 翼目線-*
「おいっ関根」
初めてそう呼ばれた。いつもは翼なのに。
多分。いや絶対柊はキレてる。
「ん??」
ゆっくり振り向いた。どんな顔をしているかと思ったら
いつも通りの顔だった。不安が一気に吹き飛んだ。
「お前ちょっと来い」
そういって手招きされた。
行こうと思ったけど、足が動かなっかった。
だが最終的に柊に引っ張られ廊下に。
「何??」
俺は何を話されるんだ??
「昨日の事なんだけど」
えっ?!それお前から言うの??俺が聞こうと思ったのに。
「うん。」
適当な相槌を打つ。
「ごめん。翼の事はずっと幼馴染として見てきたから急にそんな風には見れない。」
あ、そっか。そうだよな。柊の1番は翔だった。分かってたのに。なんで。
「そっか。翔は良くて俺はダメなのか。」
あれ??俺が言いたいのはこんな事じゃない。何言ってんだ俺。
早く違うよって言わなくちゃ。
「はっ??」
あぁ!違う!!なんで!!柊そう思うな!!
「俺、知ってるもん。小学校の頃からお前翔の事が好きなんだろ??」
俺のバカ!!そういうのを言いに学校に来たわけじゃねえんだよ!!
「はっ、はぁ???そ、そんなの知らないよ。」
「見ちゃった。お前が翔に告白してるの。でも翔のふり方おかしくなかったか??俺だったら」
ストップ!!口を押さえる。絶対今のタブーだって。
なんでこんな事言っちゃたんだろ。
柊はどうした??
何も言ってこない??良かったセーフか・・;;??
「最低」
あぁ。言われちゃったよ。一番言われたくなかった言葉なのにな。
絶対柊に嫌われた。
俺のバカ。
「何??それで??見てたから何??俺はそんな事絶対言わないよって言いたいの??なんですか急にそのカミングアウト。」
「・・・。」
そりゃそうだよな。
「何も言えないでしょ??そりゃそうよ。」
「つっ」
あぁ。俺沈没。何か言おうとしたのに言葉にならなかった。
俺のバカ。大馬鹿屋朗だ。
「もうこれから翼のこと幼馴染としても見れないよ。」
言われちゃった。情けないな。俺。こんな事になるんだったら
告白する前に戻りたい。
そしたら幼馴染として楽しい毎日が遅れてたのに。
どうしてこうなったんだろう。
そう思いながらずっと柊の足元を見ていた。
そしたら柊の上履の上にポツンと小さなシミができた。
えっ??と思って顔をあげたら柊の目には涙が溜まっていた。