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「へっ??!!」

素っ頓狂な声をあげる。

「そんな驚かなくていいでしょッ!!」

片方の頬を膨らませている田中は不機嫌そうだ。

「嫌なの??　わっ、私はぅ・・・れしぃ・・の・・・に——・・・　　もういいっ」

最後の方はよく聞き取れなかったが頬を赤く染めてスタスタと柊と教室に行ってしまった。


何か悪いことしたか俺ぇぇぇェ!!??
いやっ、別に特に何もやってないぞ??

「あ〜あ。田中怒らせちゃった〜。俺知〜らない!!」

そういって翔は被り物を箱にしまいに行った。
仕舞って来ると戻ってきた。

「それとさ、お前さ田中の事好きだろ」







ブッッッッッッ!!



もし口に何か含んでいたら噴いていた所だ。
危ねぇ。


というか俺、そんなにバレバレだったの?!

「何で分かった?」

疑り深く聞いてみる。

「え??!あたり??」

最初俺はその言葉の意味がまったく分からなかった。

「へぇ〜!!凛って田中の事好きだったんだ〜!!当てずっぽうで言ったのに」

へっ??


え??


当てずっぽう??



・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


うわぁぁぁぁぁぁぁぁァ!!

翔のばかやろう!!


翔の方を見てみると何やら悪戯っぽく笑みを浮かべた。


「俺に任せろ＾＾」

何やら意味深な言葉を残すと翔は去っていった。