コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 大好きなんて言えるわけ無い。 オリキャラ・イメソン募集!! ( No.142 )
- 日時: 2011/02/06 12:05
- 名前: 抹茶. ◆1TtGcOAK06 (ID: EChsNpC2)
- 参照: @ 特になし←
———————王子様って私の事どう思ってる??
「凛君って私の事どう思ってる??」
えっと、それってどういう??
この場合はどう答えたらいいのだろうか。
「それってどういう意味??」
「気づいてよ。私の気持ち」
開けっ放しのドアから秋の風が通りぬけていく。
「・・//」
やっぱ俺って自意識過剰なのかな??
田中は俺の事を意識してくれてるって事なのか。
今なら言えそうな気がする。
「俺はその、あれだ。お前のことはその・・・」
「はっきり言ってよ」
「好きだ。 ・・・というよりもっと」
恥ずかしい。顔を見れない。目を合わしたくない。
わざとその王冠を頭に乗っけたり取ったりして箱にしまう。
「それ冗談??」
一瞬耳を疑った。やめてくれよ。
首を軽く一回横に振る。
「ゃった」
そう小さく呟いて田中はさっきの劇みたいにその場にくずれる。
田中は顔を手で隠している。その細い指の中から一滴、また一滴と涙が流れる。
顔が熱い。胸が苦しい。前が見えない。今すぐに抱きしめたい。
やっぱり好きだ。
『大丈夫ですか??お姫様??』
まったく自分に合わない言葉を口から漏らす。
『はい。王子様』
その言葉が聞こえたのか田中は満面の笑みでこちらを見る。
手を田中、いや柊の方へと差し伸べる。
柊が俺の手を掴む。柊の体温が伝わってくる。
抱きしめたい衝動はやっぱり抑えられないみたいだ。
柊の掴んだばかりの手をはなし腰の方へと腕をまわし、抱きしめる。
柊の体温がさっきよりも伝わってくる。心臓の音が聞こえそうだ。
このまま放したくない。そう思ってしまう。
さっきまで手を垂らしていた柊も俺の気持ちに応えてか手を俺の背中の方へとまわす。
1秒1秒が長く感じる。
「凛君。ありがとう」
その言葉には何も言わなかったが次の言葉にはすぐに返した。
「あとさ、翔君とか、クラスの人が見てるよ」
一瞬にして暖かった俺の気持ちがふっとんだ。