コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 大好きなんて言えるわけ無い。オリキャラ募集&アンケート中!! ( No.150 )
日時: 2011/02/16 18:00
名前: 抹茶. ◆1TtGcOAK06 (ID: FsSzscyg)
参照: ■world*1■

———劇本番


とうとうやって来てしまったこの日がぁーーー!!
昨夜ずっと寝れなかったのに全然眠くねぇぇー。
楽しみとかそういう意味じゃないぞ。やりたくなかったんだー!!

やばい、やばい。俺の出番あと少しだぁっっ!!


『お婆さんこの赤い、赤い林檎をありがとう。早速いただきますわ』

『いや、なに。そんな事は全然無いさ。私はもう行くかえ』

『それではさようなら。またお元気で』


シャム。


ちなみに今食べたのは本物。美味そうだな。


『頭がいたい・・・ —わ』



そして倒れる。
もうそろそろで俺の出番だな。

『大丈夫ですか!!白雪!!うわぁ〜ん!!白雪ぃ〜!!』

練習の時みたいに呟くことはせず、しっかり大きな声で叫んでいた。


そしていっきに暗くなる。
そこでナレーターが一言。

「可哀想な白雪はお婆さんからもらった毒林檎を食べて倒れてしまいました。刃、その白雪を助ける王子様は現れるのでしょうか」




よし、俺の出番だな。


一気に明るくなり舞台にでる。今度は台本などを持っていない。



『なぁ、あわてんぼう。今日でたしか132回目だな』

このセリフはあとで付け足されたものだ。

『そうだな』




『どうしたのですか??小人さん??』

『白雪姫がっ、白雪姫がしっ、死んでしまったんです』


ちらりと、いや、思いっきり棺桶を見つめる。

『あちらの方で??』

『はい』



ゆっくりと、しかし一歩ずつ確実に歩いていく。


『あぁ、なんて美しいお方なんでしょう。白雪姫と呼ばれるのもこの肌からなんでしょう』


『白雪姫。起きてください』


ここからは俺が一人でしゃべっていき、最後にキスをし起こすという場面。


単純なので一回も皆で通さなかった。俺の自主練というわけだ。


『もっと早くお会いできたらよかったのに』

『白雪姫・・・。どうかその目を開けてください』


「あぁ、なんて綺麗なのでしょう」
「僕はあなたに恋をしてしまったのでしょうね」
「ひとつ口付けをしても構いませんでしょうか」
「このご無礼をお許し下さい」



嗚呼、だんだん本音入ってきたな。