コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 大好きなんて言えるわけ無い。アンケート中!! ( No.186 )
日時: 2011/03/21 14:58
名前: 抹茶. ◆1TtGcOAK06 (ID: uiVbj.y2)
参照: ★.! 隠れオタクでごめんなさい *`

 教室に一歩足を踏み入れるとまたぶつかった。よくぶつかるなぁ。

「ごめん」

 一言言い、上を見上げる。私小さいからな。だいたい顔を見上げなければならない。

「・・・別にいいけど」

 彼女はそういい残し教室から出て行った。もう少しでホームルーム始まるのに。
 確かあの子は紗月絵磨ちゃん??だっけ。運動神経いいんだよね。体育ではいつも男子顔負けなプレーするし。
 とりあえず、柊に転校生のこと伝えておくか。

「柊ー」

 柊は凛とラブラブ(多分)な話をしていたのだろうか。

「何ー??」

 柊の所へ机の間を通りながら向かう。

「今日転校生が来るんだよ」

 そう言葉を放った瞬間、柊の元々大きい目がもっと大きくなった。そんなに驚く事なのかな??

「馬路で!!仲良くできるといいけど」

 口元にゆるい弧を描きながら笑う。

「そうだね」

 私は人見知りだから流れで仲良くなれればいいけど。そんな風に思ってた。

「席つけー」

 ちょうどいいタイミングで先生が入ってきた。
 騒がしかった教室も今の一言で静かになる。完全に静かになると口を開いた。

「今日は、新しいクラスメイトを紹介するぞ」

 君入っておいでと、扉の方に向かって軽く手招きすると、さっきの子が入ってきた。
 ドタバタしてたからよく顔を見てなかったが、かなりの美少女だ。うっわーモテるだろうなー。

「椎名彩夏です。神奈川から来ました。これから2年間よろしくお願いします」

 さっき私と交わした会話とは全然想像できない。そんな敬語、猫被りな甘い声を出しながら自己紹介を済ませる。男子一瞬でベタ惚れでしょ。
 でも、翔は大丈夫だよね??後ろをそっと振り向く。

 翔の視線は———・・・







 彩夏ちゃんに釘付けになっていた。
 見なければよかった。心臓が締め付けられていく。痛い。痛い。
 やめて——————。


「燐音っ!!大丈夫??燐音!!」

 気が付くとホームルームの時間は終わっており、1時限目になっていた。教室移動らしいがずっと座っていたので、柊が声をかけてくれたらしい。

「あっ、うん」