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Re: 悪魔との契約書 ( No.15 )
日時: 2010/12/25 13:36
名前: 林檎 ◆Kzu1K1gcR2 (ID: dCkmB5Zo)

#06


「学校・・・」


行きたくない。

私だって友達が欲しいのに。
友達と遊んで笑い合ってる皆が昔から羨ましかった。

なんで私には、友達が出来ないの・・・?

それよりか、どうして皆は私をいじめるの?


「お嬢様。いつでも僕をお呼びください。どんな時でも、あなたがお呼びならば駆けつけますよ」
「アンリ・・・」


アンリは悪魔とは思えない、眩しい笑顔を私に見せた。


「お嬢様、これを」


アンリは手袋を私に渡した。


「契約書が見えちゃいますから。行ってらっしゃいませ、お嬢様」
「ありがとう。行ってきます」


私はもう一人じゃないんだ。
アンリがいるんだ。


少しだけ、心が軽くなったような気がする。



「ぎゃははははははははははっ!!」
「大野さん、髪の毛に卵ついてるよぉ?」


私に卵が飛んでくる。

髪も顔も制服も、もうべチャベチャだ。