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Re: 悪魔との契約書 ( No.25 )
日時: 2010/12/28 13:12
名前: 林檎 ◆Kzu1K1gcR2 (ID: dCkmB5Zo)

#10


「全員殺し終わりました。帰りましょう、お嬢様」
「うん」


私の心は、少しだけスッキリした。

もうこれで、いじめられないんだ。


残るは両親への復讐のみ———・・・



「何かお召し上がりになりますか?」


アンリが言った。


「お腹空かないからいいや」
「そうですか」
「あとはお母さんとお父さんへの復讐だけだよね・・・」
「ですね。居場所はご存知ですか?」
「ううん」


小さい頃は、お母さんとお父さんが大好きだった。
お父さんは仕事で日曜日しか家に居なかったけれど、お父さんは私とたくさん遊んでくれた。
お母さんは裁縫が得意で、冬は私にマフラーと手袋を編んでくれたっけ。

幸せだった。
お母さんとお父さんは、いつも笑ってた。
私もいつも笑ってた。

なのに、どうしてお父さんは出て行ったの?
どうしてお母さんは私を捨てたの?


『速報です』