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Re: 悪魔との契約書 ( No.4 )
日時: 2010/12/21 21:38
名前: 林檎 ◆Kzu1K1gcR2 (ID: dCkmB5Zo)

#02


私は台所から包丁を取り出した。


やっと・・・


やっと、悲しみのない世界へ逝ける。


私が胸に包丁を刺そうとしたその瞬間、


「ちょっと待ってください」


一人の男がそう言って、私の持っていた包丁を取り上げた。


「ア、アンタ誰!?」
「悪魔です」
「悪魔!?」


そこにいたのは、黒髪の美少年だった。


「あなたの心の中は憎しみと悲しみで覆われているようですね」


憎しみと悲しみ・・・

そう。


憎い。

私を捨てた親が。


憎い。

私をいじめ、苦しめるクラスメイトが。