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〜第三話　ナンパ？コウハ？ナンパです その①　〜

「ナンパしろ」
神様から告げられた衝撃の言葉。

「ぇぇええええ！！」
いきなり何を言うんだこの人は
僕は自他ともに認める『へたれ』であって
「無理ですよ！！そんなの！」
しかし神様はなぜか自信たっぷりで
「大丈夫だ。問題ない」
そして目が輝いていた。
「ナンパには成功する秘訣があるんだ」
なんだか神様はかっこよく見えた。もともとかっこいいんだけど。

「いいか、人間は暗いところでは心の距離が近くなる」
ふむふむ

「だから、夜に街にくりだして」
ふむ。

「女の子を見つけたら」
はい。

「後をつけて行って」
………

「路地裏に引き込む」
だめだ。これは犯罪臭がする

「いやいや！ダメでしょ！犯罪でしょ！」
「『まだ』なにもしていない」
「『まだ』を強調するな！！犯罪者！」

しかし神様は方針を変える気はないようで

「ナンパはおれの言うとおりにすれば必ず成功する」
その眼は自信があふれでてしまいそうなほど輝いていた。

「わかりましたよ。やればいいんでしょ？」

つくずく僕もノリがいいらしい