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〜第三話　ナンパ？コウハ？ナンパです その②　〜

夜、僕は神様に指示された場所をぶらぶら歩いていた
僕の学校の生徒は来ないような少し遠くのオシャレな通り。
「ったく、神様はここらへんをぶらついてろって言ったけどあの人はどこにいるんだろう？」
五分程度ぶらついてはいるものの神様はまだ見つかっていない

「ネーチャン、オレラト、アソバネ？」
「ちょっと！ウザイんですけど！」

前方に一人の女の子を囲んでいる三人の男がいた。あいつらもナンパしているんだろうけど少し言葉が棒読みすぎな——

思考が停止した

その三人の男の一人は僕のよく知った人物……



——神様


「なにやってんだあの人！」

小声で叫ぶ
そして神様は僕を視界にとらえると

「……（グッ！）」

なぜか親指を立てて片眼をつむってきた
まるで、今ここで女の子を助ければおｋだ！
とでも言いたいかのように。
そして次の瞬間、神様は声をださずに口の動きでこう言ってきた

「（来なかったらコロス）」


……もう、戻れない

僕は覚悟を決め、女の人に近づいた

「あの………大丈夫ですか？」
すると女の人はものすごく嫌がった様子で
「この人たち、知り合いですか？」
もっとも隠すべき知り合いです
「ウザイんでホントにやめてもらっていいですか？」
そう吐き捨てると女の人は早足で歩き去って行った。


ナンパ失敗。