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〜第３．５話　奴と奴の会話　〜

日もかなり沈んで暗くなった空き教室

その中で二人の男が話している一人は長身の男、もう一人は背が低くも高くもないやせ形の男だ
「順調かい？彼は」
ゆっくりとした口調でやせ形の男が口を開く
「ああ、順調とは言えないかもな」
たいしてもう一人の長身の男は流れるように言葉を紡ぐ
「なるほど………君からこの話を聞いた時は度肝を抜かれたよ」
くっくっくと少し抑えた笑いでやせ形の男は言った
「あんたは見ていればいい、あんたの出番はまだなんだからな」
長身の男も少しだけ笑いながら言う
その言葉から少しの沈黙……十秒か、二十秒の間二人は押し黙っていたがやせ形の男が口を開いた


「よろしく頼むよ、『神様』」


神様と呼ばれた長身の男は

「ああ、あんたは俺の言った通りにすればいい。そうすればあんたに損はないさ」

そう告げたあと空き教室から出て行った

残された男は、無言でたたずんでいるだけだった