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〜第六話　鳥と鳥と鳥　〜

「はっくしょん！！」

この日の朝はくしゃみで起きた。
僕、高木春季は体に不可解な寒さを感じながら体を起こす
その寒さの理由はすぐには分かった

開け放たれた部屋の窓。

「あれ？昨日窓開けて寝たんだっけ？」

違うということにはすぐには気付けなかった。だって寝起きだから
異変に気付いたのは10秒後

窓枠に一匹のカラスが止まっている。それだけならいい。そのカラスは口に手紙と思しきものをくわえていた。

「？？だれからだろう」
寝ぼけていた僕は、その手紙をカラスから奪い取る。それはでっかくこう書かれていた

　　神様

「？神様か………まったく伝書鳩……いや伝書カラスか……神様らしいと言えばらしいけど」

『まったくだ、奴は古風すぎていかん』

「そうなんだよ！ケータイとか持ってなさそうだし！」

はっはっは〜と二人で笑いあう…………………………
……二人？

部屋を見渡してもひとっこひとりいない
いるのはカラス一人、いや一匹
まさかカラスが………しゃべった？
カラスを凝視する。すると

『見つめるな。照れるだろうが』

「はいビンゴ〜！でも不思議と驚いてない！」
神様のカラスだし

『自分の名前はエル。神様の使いだ。てかパシリだ』

また変な仲間が一人増えた。いや一匹増えた