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Re: 女の子に『YES』と言わせて主人公になる方法 新章衝突! ( No.86 )
日時: 2011/02/12 11:33
名前: シンダチ (ID: 6xDqgJhK)
参照: http://kaminomabudachi.blog121.fc2.com/

〜第7.5話  逃亡 〜


神様は朝日を浴びて町を駆け抜ける
そして神様は路地裏に飛び込み息を整える
そこに立っていたのは背が高くも低くもない男。
神様はその男に軽く手を挙げて話しかけた

「久しぶりだな………今の名前は桜井……だったか?」

桜井と呼ばれた男は神様を親の敵のように睨んだ後、唇を噛んでまくしたてた

「何が久しぶりだ!四年前のことが『上』の奴らの耳にはいっちまったんだぞ!僕が何回尋問されたか!一回は拷問までされた!すべて君が四年前に余計なことをしやがったからだ!『あの女の子』にだっていつかは『上』の奴らに追い回される!消されるかもしれない!くそっ!「何が俺の言う通りにすれば損はない」だ!くそっ」

その様子に神様は首を横に振った

「じゃあ、なんだ?いまさら『あの女の子』を消すのか?」
桜井はしばらく睨んでいたが、力なくため息をついた
「そんなの僕にできるわけないだろ。あぁまったくどうすれば……」
神様は壁にもたれかかって
「それで桜井に頼みがある」

その言葉に桜井は顔をあげた

「俺が『天上界』にいたということを『上』の奴らに言うんだ。そうすれば時間が稼げる」
桜井は力なく首を振った
「それで?すみずみまで調べられたら?そうすれば今度は僕に疑いがかかるじゃないか」
「俺が『下』に降りたことにすればいいだろ?それに………」

「あの「女の子」ももう長くない。俺がいくら手を打っても無理なものは無理だ。あの子が消えれば俺もお前も自由の身だ」


桜井はその言葉に一瞬驚いたが、またため息をついた
「分かった………でも、彼……春季くん……だっけ?あの子なら……なんとかするかもしれない……そうしたらまた僕と君に疑いがかかる」

その言葉に神様は鼻を鳴らした

「あいつは人間だ。俺やお前……あーお前は人間だったか……みたいじゃない。だが」


「使えるならそれに越したことはない。それにあいつが何をしようと俺には関係ないしな」

そう言って、きびすをかえし桜井に「頼むぞ」と一言告げて去っていた
誰にも聞かれてはいけない会話。
だがこの会話を反対側の路地の入口から聞いている少年がいた


小枝智史。という少年が