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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘からはじまる恋 ( No.2 )
- 日時: 2011/01/09 17:57
- 名前: 蒼依 (ID: 1Fvr9aUF)
*第一話 はじまり、はじまり。*
4月、彩海高校入学式。
真新しい制服を着た私、月野 雅は今、校長の長ったらしい挨拶を聞いている。
ホントに長い…。いつまで話すつもりだろう…。
周りはすでに校長の話に飽きたのか、それともはじめから聞くつもりがないのか知らないが
髪をいじったり、隣の席の子と喋っている。
「それでは皆さん、充実した高校生活を過ごして下さい。」
校長の話が終わる頃には爆睡していた。
いつの間にか入学式すら終わってて、隣の子が起こしてくれなかったら
教室へと向かう列に置いてかれていただろう…。アブナイ。
教室では担任が自己紹介をして、私たちも簡単に自己紹介をした。
それから高校での規則や明日からの時間割のことなど、しばらく話が続いた。
これは子守唄か…?また寝そうになる。
机に突っ伏そうとしたその時、
「明日からは早速、部活動紹介があります。うちの学校は絶対に何かの部活に入らなくてはなりません。」
え…?
この言葉を聞いた瞬間クラスから一斉にブーイングの言葉が飛んだ。
私もさすがに顔を上げた。
嘘でしょ?!部活する気ないのにっ!!最悪!!
「なので各部活のアピールをしっかり聞くこと。はい、今日は解散。」
なんてこった…。何なのよ、この学校…。
明日から憂鬱だ…。
とにかく人数多くて人一人消えても分からないような部活に入ろう。
…この考えは甘かった。
あんな事になろうとは……。
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