コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 嘘からはじまる恋 ( No.46 )
- 日時: 2011/01/09 18:04
- 名前: 蒼依 (ID: 1Fvr9aUF)
*第十話 副会長、変態疑惑。*
副会長はどこ…?
もしかしたら教室かもしれない…。でも何組か知らないしなぁ…。
生徒会室にいるといいけど…。
私は5階の屋上から1階の生徒会室まで一気に駆け下りた。
そして生徒会室の前で少し呼吸を整えてからドアを開けた。
「はぁ…、はぁ…、副会長…?」
「みやびちゃん?」
あ、良かった…。いたわ、副会長…。と、会長!?
会議か何かしていたのだろうか?
「どうしたの、みやびちゃん!そんなに息切らして…」
「すみません…、連絡網の件で…」
「あー!いいよ、いいよ。もう知ってるから^^」
え…!?
あ、なつみが教えたのか。
でもなつみが「副会長困ってる」って言ってたよね?だから私はここに来た…。
ってことは、なつみが教えたわけじゃない。じゃあ、一体誰が…?
「俺の情報網を舐めちゃいけないぞ〜?」
「だ、誰から聞いたんですかっ!?」
「うーん?秘密っ」
ちょーと待てぇー!!ホントに何者なんだ、副会長!!
…怖い、怖すぎる…。何なのよ、この人…。人のプライベートまで知ってたりするのか…?
副会長の勝手な想像を膨らましていくうちに鳥肌がたってきた。
身体を小さく縮めてブルブルしていると不意に抱きしめられた。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
「俺が温めてあげるよー!(ぎゅむーっ」
「ちょっと!放して下さい!…放して!…放せって言ってるでしょうがーーっ!!」
「コラ、月野から放れろ。困ってるだろうが…。」
会長に首根っこ捕まれてようやく放れた副会長。凄く笑顔です。眩しい。
それに比べて会長…顔怖いです。
「本当はまだ連絡先、知らないんだろう。」
「うんっ^^」
何なの…何があったの!?
とりあえず一刻も早くここから出よう…!!
「じゃあ、後日また連絡します…!今日は失礼しました!!」
「月野。」
「は、はい?」
もう!呼び止めないでよ…;;
「悪かったな。コイツは俺がきちんと叱っておくから。」
「え…!?」
「ありがとうございます…会長。では…。」
足元フラフラする…。
覚束無い足で私は教室へと戻る廊下を歩いた。
副会長なんて…大っ嫌い!!!!
*
「拓哉、いい加減にしておけよ。気に入ったモノに抱きつく癖、直せ。」
「だってー、みやびちゃん子猫みたいで可愛かったんだもーん。」
わざとぶーぶー膨れる副会長さんと、呆れ顔の会長さん。
二人はしばらく黙りこくった。
そして副会長さんが、
「みやびちゃん…胸大きかっt(ゴッ!」
「あ、そうッ!」
会長さんにグーで殴られましたとさ。